
仲間がいるから頑張れる。笑顔を届けるチアダンス。
令和7年(2025年)9月1日号
渋谷区を拠点に活動するシニア向けチアダンスチーム「Shibuya Iris」の皆さんに、チアダンスを始めたきっかけやその魅力、今後の目標などについて伺いました。




チアダンスとは
組み体操のようなアクロバティックな動きのあるチアリーディングとは異なり、音楽に合わせたダンスパフォーマンスのみで構成されるスポーツです。「チア(CHEER)」は英語で「応援する」「元気づける」という意味があり、スポーツの応援を目的としてアメリカで始まりました。現在は、子どもから大人まで、幅広い世代の人が楽しめる表現スポーツとして親しまれています。

未経験でも大丈夫。練習もステージも楽しく笑顔で!
「Shibuya Iris(シブヤ アイリス)」とは、どのような団体なのでしょうか?
柳下:区民の生涯活躍を目的に、平成30(2018)年10月に発足したシニア向けのチアダンス(以下「チアダンス」)のチームです。65歳から87歳までの22人が参加しています。私は講師を務めていて、元々はアメリカの複数のプロスポーツチームでチアリーダーとして活動していました。練習は月に4回~6回、ひがし健康プラザ、かんなみの杜・渋谷、つばめの里・本町東の3か所を拠点に行なっています。チームのモットーは「元気に楽しく笑顔で踊ること」で、年に10回ほど、区のイベントに出演しています。私たちのチアダンスで誰かの背中をそっと押し、渋谷の街に1つでも多くの笑顔の花を咲かせたいという思いで活動しています。
チアダンスを始めた時期ときっかけを教えてください。
内藤:私は現在82歳で、チアダンスを始めて7年になります。その前は社交ダンスを少し習っていたのですが、練習会場が建て替えで使えなくなってしまって、どうしようかと思っていた時に、しぶや区ニュースでチアダンスの募集を目にしました。様子を見に行ったところ、先生の踊る姿がとても素敵で、「何も分からないけれど、とにかくやってみよう!」と思い立って、チアダンスを始めました。
丸山:私もチアダンス7年目で、しぶや区ニュースで募集を見たのをきっかけに始めました。もともとテニスなどの運動はしていたのですが、音楽に合わせて運動できたらいいなと思っていたので、応募しました。最初はどんな衣装で踊るのか少し不安でしたが、チアダンスらしいスカートに合わせて、スパッツもはけると聞いてほっとしました(笑)。
阿部:私も同じく、今年で7年目です。私は20代の時にジャズダンスをしていました。辞めてから40年以上が経ち、健康のために何か運動しなきゃと思っていた矢先に、しぶや区ニュースでチアダンスの募集を見つけました。最初はためらいましたが、先生が「未経験でも大丈夫!」と声を掛けてくださったので、安心して参加することにしました。
部活動のようなチームワークとステージの感動が原動力に
活動を続けられる原動力は何でしょうか?
内藤:足が上がらなかったり、ターンができなかったりしても、先生が明るくフォローしてくれるので、「大丈夫、私にもできる」と自信を持ち続けることができます。以前、イベントでステージに立った時に孫が「感動した!こんなに踊れるとは思わなかった!」と言ってくれた時は、とてもうれしかったです。そうした周囲の言葉も大きな原動力になっていて、チアダンスを続けていて本当に良かったと感じます。
丸山:先生は私たちが高齢者だからといって気を使わず、流行(はや)りの曲で振り付けを考えてくれますし、よく冗談を言って笑わせてくれます。おしゃべりしすぎて注意されることもありますが(笑)、練習はいつもにぎやかで楽しいですね。まるで学生の部活動のようなチームワークとステージで踊る緊張感は、なかなか味わえない、チアダンスならではの魅力だと思います。
阿部:練習に行くと、「今日も何か楽しいことがありそう!」と思えることが、まさに原動力です。練習だけでなく、チームの皆さんでランチ会や料理教室を開くこともあって、チアダンスの集まりを超えた家族のようなつながりを感じています。
練習で苦労されていることはありますか?また、それをどのように乗り越えていますか?
内藤:私は座骨神経痛や膝関節症を抱えていて、普段は立ち上がるのも大変なことがあります。ただ、チアダンスをしている時間は楽しいので、痛みを感じないんです。少しでも上達するように、家でもストレッチや筋肉のトレーニングをして、健康づくりにも前向きに取り組んでいます。
丸山:自分のミスでチームに迷惑を掛けられないというプレッシャーはありますが、それが逆に励みにもなっています。普段の練習以外にも、皆さんと自主練習をして、頑張っています。何より、ステージを見てくださる人に笑顔を届けることにやりがいを感じています。
阿部:私は振り付けを覚えるのがとても苦手なのですが、いつも仲間のおかげで、乗り越えられています。自主練習を企画してくれる人、振り付けをピクトグラムのような分かりやすい絵に描いてくれる人、動きの流れを図にしてくれる人など、助けてくれる仲間がたくさんいます。例えば、丸山さんはいつもステージで司会を担当してくれています。それぞれが得意なことを率先してやってくれていて、個性豊かで助け合える、とてもいいチームだと思います。
全国にあるチアダンスのチームの中で、「Shibuya Iris」の特色は何でしょうか?
柳下:一言でいえば、豊かな個性と、皆さんも私も、常に全力であることです。この全力のぶつかり合いが、大きな感動を生むのではないかと思っています。練習ではけがをしないように十分配慮しながら少しずつステップアップし、それぞれが自分の新たな可能性を見つけられるように指導しています。「無理をしないこと」「楽しさを最優先にすること」「人を元気にするために、まずは自分が元気でいること」の3つを常に大切にしていて、それがチームの特色にもつながっていると思います。
渋谷から全国、そして世界へ。チアダンスの魅力を発信したい
今後の目標を教えてください。
柳下:「Shibuya Iris」を渋谷区のシニアスターに育て上げて、渋谷区をチアダンスの力でもっと元気にしたいです。そしていつか、有名アーティストのバックダンサーとして、皆さんと踊れるようになりたいと思っています。
内藤:年齢的にも体力的にも大変な時はありますが、体が元気なうちはチアダンスを続けて、チームの最高齢を目指したいです。
丸山:チアダンスはもちろん、イベントでの司会も上手になることが目標です。品がありながらも、親しみやすい司会者になりたいと思っています(笑)。
内藤:丸山さんの司会はとても面白いんです(笑)。大笑いして緊張がほぐれて、いつも笑顔になれます。
阿部:一番の目標は振り付けをしっかり覚えることです。そして渋谷から東京、そして全国へとチアダンスの魅力を発信して、ちょっとおこがましいかもしれませんが、いつかは世界的なチームを目指したいと思っています。
区民の皆さんにメッセージをお願いします。
柳下:「Shibuya Iris」では、新メンバーを募集しています。未経験でも参加可能ですので、ぜひ、一歩を踏み出してみませんか。笑顔には人を元気にして、心と体を健やかにする力があります。また、その笑顔が家族や地域に勇気と感動を届けます。私たちと一緒に、渋谷区に笑顔の花を咲かせましょう!9月12日の敬老大会(注)や、11月の渋谷区くみんの広場 ふるさと渋谷フェスティバルに出演する予定ですので、会場に足を運んで、応援していただけたらうれしいです。
(注)会場観覧の受け付けは終了しました。YouTubeでの配信については、敬老特集 9月15日は敬老の日のページを確認してください。
内藤:「緊張しても、間違えても、とにかく笑顔が大事!」という先生の教えを胸に、これからも頑張ります。
丸山:チアダンスは、応援する人もされる人も元気になれる、本当に素敵なダンスです。興味のある人は、ぜひ、私たちの仲間になってください。お待ちしています。
阿部:先生のレッスンは時に厳しさもありつつ、楽しさと笑いにあふれ、私たちの日々の健康につながっています。そして、ステージを終えた後はいつも先生とチームのメンバーで抱き合い、涙してしまうほどの感動があります。この年齢でも、学生の部活動のように集まって、自分の可能性を広げられるのは、まさにチアダンスのおかげです。皆さんもぜひ、私たちと一緒にチアダンスを楽しみましょう!
「渋谷のラジオ」で放送中!
柳下さん、内藤さん、丸山さん、阿部さんへのインタビューは9月2日・9日に「渋谷の星」で放送します。
渋谷のラジオ87.6MHz(外部サイト)
シニア向けチアダンスチーム「Shibuya Iris」新メンバー募集
対象
区内在住のおおむね60歳以上の人
レッスン場所
ひがし健康プラザ、かんなみの杜・渋谷、つばめの里・本町東
申し込み
9月30日までに電話で
(注)詳しくは、問い合わせてください。
問い合わせ
かんなみの杜・渋谷 電話:03-5784-3872(平日9時~17時)


令和7年(2025年)9月1日号
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