
思いを届けて、みんながつながる、歌の祭典。
令和7年(2025年)9月15日号
来年2月に本選が開催される「第1回SHIBUYA NODOJIMAN」の実行委員長を務める井上順さんに、大会への思いや音楽の魅力などについて伺いました。

心で歌えば、きっと届く。渋谷から広がる音楽の輪
自己紹介をお願いします。
井上:渋谷生まれ・渋谷育ちの井上順です。今回、初開催となるカラオケ大会「SHIBUYA(シブヤ) NODOJIMAN(ノドジマン)」の実行委員長を務めさせていただくことになりました。どんな出会いが待っているのか、これからとても楽しみです。
初めて「SHIBUYA NODOJIMAN」のお話を聞いたときは、どのようなお気持ちでしたか?
井上:「ついに来たか!」と思いました。というのも、僕はのど自慢番組が大好きで、毎週のように観ているんです。ステージに立つ皆さんの元気で明るい歌声はもちろん、観客の一体感のある応援も魅力の一つですよね。各地域で行われている大会では、地域ならではの愛情やエネルギーを感じて、心が和みます。「SHIBUYA NODOJIMAN」は、単なるカラオケ大会ではなく、地域を元気にする音楽イベントでもあると思っています。僕は長年渋谷に住んでいますが、一口に渋谷といっても広いですよね。今回の大会を通じて、渋谷をより深く知ることができそうですし、「SHIBUYA NODOJIMAN」をきっかけに、地域のエネルギーがもっともっと高まることを期待しています。
「NODOJIMAN」とアルファベット表記されているのも新鮮ですね。
井上:そうですね!渋谷は、今や世界から注目される街ですし、渋谷で暮らしている外国籍の人もいらっしゃいます。音楽を通じて、国境を越えたつながりが生まれたらうれしいです。区内ではこれまでも、気軽に参加できる音楽イベントが数多く開催されてきましたが、「SHIBUYA NODOJIMAN」はこれまであまり見られなかった、勝ち抜き方式を採用している点も魅力の一つになっています。真剣勝負だからこそ生まれるドラマもあるでしょうし、応援にも一層熱が入るんじゃないかなと思います。
「SHIBUYA NODOJIMAN」には、どんな人に出場してほしいと考えていますか?
井上:歌うことや、表現することが好きな人にぜひ、参加していただきたいですね。ただ、大会ですから、予選を通過しなければ本選には進めません。この「審査」がとても難しいんです。もちろん、歌が上手であることに越したことはありませんが、僕はそれだけではないと思っています。音楽は「音を楽しむ」と書きますよね。その場にいる人たちをどれだけ楽しませることができるか、そして別の世界に連れていけるか、つまりエンターテインメント性も大事だと考えています。「歌は心で歌う」とよく言いますが、気持ちで歌を膨らませて、観る人を引きつけるようなパフォーマンスを見せていただきたいと思っています。渋谷は多様性の街なので、素晴らしいパーソナリティーや表現力を持った人がたくさん出場してくれるのではと期待しています。
緊張も味方に。一体感を生む音楽の魅力
ステージで歌うことに緊張や不安を感じる人へ、アドバイスはありますか?
井上:緊張は誰でもするものです。プロの歌手でも本番前には震えていたり、手に汗をかいていたりするんですよ。だから、緊張してもいいんです。その緊張を楽しみながら、自分らしいパフォーマンスができたらいいですよね。アドバイスになっていないかもしれませんが、歌詞を間違えたっていいんですよ(笑)。間違いから生まれる魅力もあります。「うまく歌えなかったらどうしよう」とは考えずに、ステージに立てる喜びをかみしめながら、応援してくれる人たちに、「サンキュー!」という感謝の気持ちで臨むことが大事なんじゃないでしょうか。そういう気持ちがきっと、緊張や不安をはねのけてくれると思います。「一生懸命練習したから大丈夫。あとはなんとかなる!」と自分を信じれば、きっといいパフォーマンスができますよ。
井上さんが思う「音楽の力」について教えてください。
井上:音楽の力って本当にすごいと思うんです。その場の空気を変え、人の気持ちを動かし、世界を一変させてしまう。テレビ番組や舞台、行きつけのジャズバーなどでも、僕はそういう瞬間を何度も目にしてきました。こういうと、音楽は特別なものに思えるかもしれませんが、実は僕らは誰もが日常の中で音楽を奏でています。会話は伴奏のない音楽で、強弱もあれば高低もあるし、間もありますよね。つまり、音楽というのは人間の体そのものなんです。あとは、それをいかに自分らしく表現するか、それがこの大会の勝負どころになるんじゃないかなと思います。私も、出場者の皆さんが表現する世界を精いっぱい感じ取りたいと思います。
井上さんが「歌う喜び」を感じるのはどのような時でしょうか?
井上:やはり、聴いてくれている人に思いが伝わったと感じられる時が一番うれしいですね。初めて会った人同士でも分かり合えて、その場にいるみんなで一体感を味わえる。これこそが音楽の素晴らしさだと思います。僕のステージでも、お客さんがよく一緒に口ずさんでくれるんです。皆さん、歌詞をよく覚えてくれていて、僕が忘れてしまったときに教えてくれたこともあります(笑)。とてもありがたいですし、温かい気持ちになりました。
みんなで一緒に作り上げる大会にしたい
「SHIBUYA NODOJIMAN」を通じて、渋谷の街や人にどんな変化が生まれることを期待していますか?
井上:渋谷に住んでいる人はもちろん、仕事や学びの場として渋谷に通っている人など、幅広くご参加いただき、歌を通してみんなが一つになることを期待しています。出場者を地域の代表として応援することで、地元に新しいつながりが生まれるといいですね。あともう一つ期待しているのは、このステージから歌やエンターテインメントの世界へと一歩踏み出していく「原石」が現れること。どんな才能が花開くのか、とても楽しみにしています。
今後の展望について教えてください。
井上:僕のモットーは、「やろう!やれば必ず何かが生まれる」なんです。今回もそういう気持ちで取り組んでいます。最初から大きなことを考えるよりも、まずは今できることを一生懸命やることを大事にしたいですね。実際に行動してみると、発見も反省もたくさん出てくると思うんです。でも、回を重ねるごとに街の人たちの愛情が深まっていけば、もっと心豊かな大会になると思いますし、そうなることを願っています。他の自治体でも同様のイベントが行われたり、「東京23区カラオケ大会」のような広がりが生まれたりしたら、面白そうですよね。区民の皆さんからもアイデアをどしどしいただいて、皆さんと一緒に大会をつくっていくことができたら、とても楽しいイベントになると思います。
区民の皆さんに向けてメッセージをお願いします。
井上:区民の皆さん、さあ、あなたの出番です!歌が好き、パフォーマンスが好きという人は、ぜひ、出場して大会を盛り上げてください。予選を通過できるかは分かりませんが、まずはやってみようじゃないですか!出場しない人も、自分の地元の出場者を応援して、一緒に盛り上がりましょう!一人一人の応援がパワーになって出場者に届き、聴いている人たちに感動を与えることができたら、こんなに素晴らしいことはありません。渋谷の街に皆さんの歌と声援が響き渡るような、楽しい大会にしたいと思っています。会場でお会いしましょう!
「渋谷のラジオ」で放送中!
井上さんへのインタビューは9月16日・23日に「渋谷の星」で放送します。
渋谷のラジオ87.6MHz(外部サイト)
第1回SHIBUYA NODOJIMAN

区内在住・在勤・在学の人を対象とした、「SHIBUYA NODOJIMAN」が初開催されます。本選に出場する30組を選抜する予選会の日程・会場・申込方法などについては、歌いましょう。渋谷で。 第1回SHIBUYA(しぶや) NODOJIMAN(のどじまん)の出場者を募集します!のページを確認してください。
また渋谷のラジオでは、地域で活躍する人をゲストに迎えて、大会の魅力を紹介するとともに、予選会の歌声、会場の熱気をお伝えする番組を放送します。
番組名
SHIBUYA NODOJIMAN
放送日時
10月2日・9日・16日・23日・30日(木曜日) 16時10分〜16時30分
さらに、10月の放送に先駆けて、大会の情報をいち早く紹介する特別番組も放送します。ぜひ、お聴きください。
番組名
SHIBUYA NODOJIMAN キックオフスペシャル
放送日時
9月16日(火曜日) 16時10分〜16時30分(生放送)
問い合わせ
SHIBUYA NODOJIMAN実行委員会 メール:info@shibuya-nodojiman.com
問い合わせ
学びとスポーツ課学び支援係 電話:03-6451-1417 FAX:03-6451-1428
公式ホームページ(外部サイト)