ちがいをちからに変える街。渋谷区

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渋谷から世界に向けて、サービスを広げていきたい。

令和7年(2025年)7月1日号

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渋谷区のスタートアップ認定制度「S-Startups」やスタートアップビザを活用した国内外の起業家の皆さんに、事業の内容や支援制度の活用、将来の展望などについて伺いました。

ナイヤナン・スリサラカムさん「ストレスを抱える皆さんのメンタルヘルスを保つお手伝いができればと思っています。」
合同会社陽界禅 ナイヤナン・スリサラカムさん
オラフ・デ・スワルトさん「日本の自然環境に最適な洋上浮体式太陽光発電で、日本社会の脱炭素化を支えたいと思います。」
SolarDuck株式会社 オラフ・デ・スワルトさん
岡部さん「離れて暮らす家族をつないで、地域の見守りサービスの質を高めていきたいです。」
ノバルス株式会社 岡部顕宏(おかべあきひろ)さん
佐々木さん「渋谷の夜を盛り上げるコンテンツとして、ドローンショーを広めていきたいです。」
株式会社レッドクリフ 佐々木孔明(ささきこうめい)さん

渋谷区のスタートアップ支援

シブヤ スタートアップ サポートのロゴマーク

区では、国内外のスタートアップ(新規事業を立ち上げる会社・個人)のビジネス立ち上げや成長支援のための「Shibuya Startup Support(シブヤ スタートアップ サポート)(以下「SSS」)」という取り組みを行なっています。
具体的には、令和5(2023)年度より開始したスタートアップ認定制度「S-Startups(エススタートアップス)」の採択者や、「外国人起業活動促進事業(以下「スタートアップビザ」)」により入国をした外国人起業家に対して、実証実験の調整、連携先の紹介、イベント開催や出展機会の創出などによる支援を行なっています。
Shibuya Startup Support公式ホームページ(外部サイト)

人・情報・技術が集まる渋谷は、スタートアップ企業にとって魅力的な場所

皆さんの自己紹介をお願いします。

スリサラカム:合同会社陽界禅(Yokaizen)のナイヤナン・スリサラカムです。タイ出身で、令和6(2024)年にスタートアップビザを取得しました。ストレスを抱える人のメンタルヘルスを改善するデジタル漫画の提供を目指す会社で、最高執行責任者(COO)を務めています。
デ・スワルト:オランダのスタートアップ企業「SolarDuck(ソーラーダック)」のオラフ・デ・スワルトです。スタートアップビザを取得して、令和4(2022)年に共同創業者として日本支社を立ち上げました。洋上での浮体式太陽光発電事業を展開していて、現在は東京都の実証事業や東急不動産株式会社との実証プロジェクトなどに参加し、国内で実績を重ねているところです。
岡部:S-Startups1期生の岡部顕宏です。ノバルス株式会社の代表取締役を務めています。テレビのリモコンなどの単3電池を使用する家電にセンサーと通信機能を搭載した電池型製品「MaBeee(マビー)みまもり電池(以下「みまもり電池」)」を入れることで、家電の使用状況を検知し、専用アプリを通じて遠くに住んでいる家族に高齢者の安否などを知らせるサービスを提供しています。
佐々木:S-Startups2期生の佐々木孔明です。株式会社レッドクリフの代表取締役を務めています。夜空に驚きと感動を届ける、日本最大級のドローンショーを企画・運営しています。現在開催中の大阪・関西万博では、毎日ドローンショーを実施しています。

渋谷で事業を立ち上げようと思った理由を教えてください。

スリサラカム:渋谷はクリエーティブな街であり、漫画喫茶やデザインスクールなどがたくさんあります。スタートアップへの支援も充実していて、新しいアイデアを形にするにはベストな場所だと思いました。
岡部:渋谷はITベンチャー企業の拠点としてテクノロジーが集まる一方、生活している人もたくさんいらっしゃる地域です。テクノロジーを使いながら地域に根ざしたサービスを届けたいという思いから、渋谷で事業を始めました。
佐々木:ドローンショーによって空にメディアをつくり、エンターテインメントや広告プロモーションなどのサービスを提供するにあたり、渋谷という場所は情報発信において非常に魅力的なエリアだと感じ、渋谷で事業をスタートしました。
デ・スワルト:日本の多くのエネルギー会社の本社が東京にあることと、パートナー企業の本社が渋谷にあることから、渋谷で会社を立ち上げることにしました。

S-Startupsへの応募理由を教えてください。

佐々木:ネットワーキングイベントなどを通じて、協力企業などとつながりを持てるところが、私たちのような小さなスタートアップ企業にとっては大きな魅力でした。また、事業に直接関係しなくても、同じ境遇にいるスタートアップ企業とつながり、バックオフィスや人事に関する相談ができたことは、思いがけないメリットの1つでした。
岡部:事業開始当初は企業や個人向けにサービスを提供していましたが、自治体と連携して地域の人に向けた見守りサービスを進めていきたいと考え始めたときに、ちょうどS-Startupsの開始を知り、応募しました。プログラム期間中は、渋谷区の高齢者福祉課などさまざまな部門と積極的につないでいただいたおかげで、スムーズに事業を進めることができました。

利用者の声を受け止めながら、より良いサービスにしていきたい

これまでに印象的だった出来事を教えてください。

デ・スワルト:スタートアップビザを取得したことで、SSSのコワーキングスペースを使えたり、ネットワーキングイベントに参加できたりして、大いに助けられました。5月に開催された大規模なネットワーキングイベントで、投資家やさまざまなスタートアップ企業と出会えたことは特に、印象に残っています。そういったつながりは、これから私たちの会社にとって大きな財産になると思います。
佐々木:ドローンショーは広大な飛行エリアの確保が必要なため、都心部で開催することは非常に困難です。そのような中で、2月に渋谷区共催で開催された「DIG SHIBUYA(ディグ シブヤ) 2025」(注)では、渋谷区と連携することで、代々木公園上空でのドローンショーを実現しました。多くの人にドローンによるアートを間近で見ていただけて、非常に印象深いショーになりました。
スリサラカム:私も「DIG SHIBUYA 2025」に参加して、投資家やアーティスト、出版業界の皆さんと出会えたことによって、刺激を受け、事業に対するモチベーションが上がりました。
(注)テクノロジーとアートを掛け合わせた最新カルチャーを体験できるイベント

区民の皆さんにメッセージをお願いします。

スリサラカム:これからも、メンタルヘルスを大切にして日々過ごすためのお手伝いができればと思っています。区の実証実験事業でモニター募集を予定しているので、区民モニターとして、ぜひ、フィードバックをお寄せください。
デ・スワルト:日本は国土の約70%が山や森に覆われているため、洋上浮体式太陽光発電は、まさに理想的な技術だと思っています。私たちの事業に興味を持ってくださった人は、お気軽にご連絡ください。日本の社会が脱炭素化に向けて進んでいくことを願っています。
岡部:現在、「みまもり電池」は渋谷区の高齢者見守りサービスとして、利用者を募集しています。区内在住で65歳以上のひとり暮らしの人、または世帯全員が65歳以上の人は、ぜひ、活用していただければと思います。また、地域の皆さんにご利用いただくことで、離れて暮らす家族をさりげなくつなぎ、距離があっても家族がそばにいるように感じることのできる社会を実現したいと考えています。
佐々木:今後、渋谷でドローンショーが実施されるときは、ぜひ生で見てみてください。動画で見るよりもずっと壮大で、その迫力を目の当たりにすると大きな感動に包まれるはずです!引き続き、渋谷の夜空を盛り上げるために貢献していきたいと思います。

「渋谷のラジオ」で放送中!

スリサラカムさん、デ・スワルトさん、岡部さん、佐々木さんへのインタビューは7月1日・8日に「渋谷の星」で放送します
渋谷のラジオ87.6MHz(外部サイト)

スタートアップモニターを募集しています

社会課題の解決を目指すスタートアップ企業のサービスを実際に体験できる「スタートアップモニター」を募集しています。新たに生まれたサービスを試し、感想や意見を寄せてください。

対象

区内在住・在勤の人

モニター登録方法

  1. 渋谷区公式LINE公式アカウント(@shibuyacity)を友だちに追加します。
  2. トーク画面を開きます。
  3. トーク画面下に表示されるメニューから「参画」ボタンをタップします。
  4. 「スタートアップモニター登録」をタップします。
  5. 必要情報を入力して、登録完了です。

問い合わせ

グローバル拠点都市推進課グローバル拠点都市推進係 電話:03-3463-2369 FAX:03-5458-4924
渋谷区公式LINE(外部サイト)