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子どもも、大人も、心地よい居場所を目指して。

令和7年(2025年)7月15日号

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子どもの感性や創造力を育み、子育ての楽しみを共有できる「かぞくのアトリエ」で働くお二人にお話を伺いました。

増田さん「都会で子育てをする保護者に寄り添える居場所づくりを心掛けています。」
かぞくのアトリエ 館長 増田晴菜(ますだはるな)さん
宮原さん「ワークショップや講座は、親子で楽しめる企画が盛りだくさんです!」
かぞくのアトリエ 副館長 宮原 恵(みやはらめぐみ)さん

「あたらしいかぞく」のためのコミュニティーサロン「かぞくのアトリエ」

自己紹介をお願いします。

増田:「かぞくのアトリエ」の館長を務める、増田晴菜です。「かぞくのアトリエ」がオープンした平成25(2013)年から数年間、スタッフとして勤務した後、しばらく恵比寿にある「景丘(かげおか)の家(注)」で働いていました。今年、館長として約6年ぶりに「かぞくのアトリエ」に戻り、教員免許や鍼灸(しんきゅう)師の資格を活用して、自分の特技を生かしたサポートなどにも取り組んでいます。
宮原:「かぞくのアトリエ」副館長の宮原恵です。令和元(2019)年から「かぞくのアトリエ」のスタッフとして働いています。私は子どもが大好きなので、利用者の皆さんと積極的にコミュニケーションを取るなど、「かぞくのアトリエ」が子どもたちの未来につながる場所になるように日々頑張っています。
(注)「こどもと食」をテーマに、あらゆる世代が交流できる施設として平成31(2019)年3月にオープン。所在地の旧町名「景丘町」にちなんで命名されました。

「かぞくのアトリエ」は、どのような施設なのでしょうか?

増田:子どもたちが友達と出会ったり、アートと触れ合ったりしながら、豊かな感性や創造力を育む場所です。また保護者にとっても、子育ての楽しみや喜びを共有できる場所になることを目指しています。今年で開館して12年になりますが、本当に多くの皆さんに利用していただいています。スペースを提供するだけでなく、子どもも保護者も楽しめるようなワークショップやプログラムを多く開催していることが特徴です。
宮原:主な利用対象者は、渋谷区に住んでいる乳幼児と小学生、そしてその保護者になります。平日の昼間は乳児とその保護者、土曜日は園児とその保護者の利用が多く、平日の放課後になると、近隣の小学生が集まって児童館のようなスペースとして活用されています。地域のよりどころとして、少し離れたところから子どもたちの成長を見守ったり、都会で子育てをする中で孤立しがちな保護者をサポートしたりできる存在になれればと考えています。

施設内には、どのようなスペースがあるのでしょうか?

増田:1階、2階、地下からなる3フロア構成の施設内は、いくつかのスペースに分かれています。1階の「おやこサロン」は、ボードゲームやカードゲームなどで遊べるほか、飲食もでき、保護者同士や子ども同士の交流の場になっています。2階には、乳幼児専用のカーペット敷きのスペース「おやこルーム」と、主にものづくりの講座で利用する「アトリエ」があります。そして地下は、体育館のような「プレイルーム」があり、曜日や時間帯によって利用できる年齢や使える遊具を分けることで、どの年代の子どもでも楽しく遊べるようになっています。

子育て、アート、自然、食など、多彩なワークショップやプログラムを開催

「かぞくのアトリエ」で開催しているワークショップやプログラムについて教えてください。

宮原:ワークショップは月に4回、事前申込制の「アートスクール」という名称で、土曜日に開催しています。毎回異なるテーマを設定して各分野のクリエーターを講師にお招きし、子どもの感性を刺激するものや親子で楽しめるもの、大人がじっくり体験できるようなものなど、さまざまな分野のものづくり体験を楽しめるワークショップを企画しています。また年に数回ですが、施設を離れて郊外に行き、自然と触れ合いながら遊んだり学んだりできるワークショップも実施しています。
増田:プログラムは、大きく分けて2種類あります。まず「フリープログラム」は、事前予約不要で気軽に参加できるプログラムです。乳幼児を対象にした読み聞かせや、未就学児と保護者に向けた「ボディーワーク&ヨガ」、小学生向けのものづくりのプログラム、自然遊びなど多彩な企画を毎月6回程度、開催しています。そして「おやこきょうしつ」は、0歳から3歳までのお子さんと保護者を対象にしたもので、月齢に合わせてクラスが異なる事前申込制のプログラムです。月に1回、5か月間にわたって、同じメンバーで取り組み、体を使った遊びや食育、ものづくり、観劇、自然体験などさまざまな分野の講座を体験できます。

「おやこきょうしつ」の講座内容や、参加者の反応について教えてください。

宮原:「おやこきょうしつ」は、それぞれの月齢に合わせた、内容や分野の異なる講座で構成されていることが一番の特徴です。これまでの参加者の反応や感想を基に、講師の皆さんとアイデアを出し合いながら、より良いプログラムになるように少しずつ改良を加えてきました。申し込みの時点では、どのような講座が開催されるのかを公開していないのですが、それでも多くの応募をいただけるということは、このプログラムを信頼してくださっている証(あか)しだと感じています。
増田:各クラスの定員は親子12組で、情報交換をしたり、育児の悩みを共有したりと、参加者同士の交流の場にもなっています。5回にわたるプログラムが終了した後も、定期的にこちらに集まっている保護者のグループもたくさんあります。また、講座で習った歌や体のケアなどを自宅でも実践して、それが親子のコミュニケーションになっているという声も多くいただいています。

ワークショップやプログラムを企画する際、意識していることはありますか?

増田:これだけバラエティーに富んだ内容のワークショップやプログラムを月に何回も実施できているのは、さまざまな経歴を持ったスタッフが自分の興味や関心に合わせて常に企画を考えているからだと思います。企画から開催までにかかる期間はおよそ半年で、その間に講師と打ち合わせを重ね、参加者にとって分かりやすく楽しめる内容になるように企画を練り上げています。スタッフ自身が楽しみながらつくり上げているのも、魅力の一つだと思います。
宮原:ワークショップやプログラムの内容は食にまつわるもの、工作や絵画、音楽、運動など、分野はさまざまです。皆さんにたくさんの体験を偏りなく楽しんでいただけるように、開催時期を調整するなど、バランスに配慮しています。

今後、開催予定のイベントについて教えてください。

宮原:毎年10月に「音楽と空想のパレード」というイベントを実施していて、今年も開催を予定しています。日頃から「かぞくのアトリエ」を利用していただいている人や、近隣住民の皆さんへの感謝の気持ちを込めたもので、パフォーマンスやコンサートなどの公演、飲食販売、普段とは異なる特別なワークショップの開催など、一日を通して楽しめるイベントが盛りだくさんです。また、「かぞくのアトリエ」の庭で育てたキウイやハーブで作ったドリンクも提供する予定です。ぜひ、楽しみにしていてください。

区民の皆さんにメッセージをお願いします。

増田:温かい雰囲気の中でさまざまなことを体験できる、親子で楽しんでもらえるようなワークショップやプログラムをたくさん用意しています。もっとたくさんの人に「かぞくのアトリエ」の魅力を知っていただきたいので、ぜひ、一度遊びに来てください!
宮原:「かぞくのアトリエ」は乳幼児と小学生、そしてその保護者のための施設ではありますが、今後は地域との連携にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。現在は庭のお手入れを地域の人やボランティアの皆さんに手伝っていただいていますが、それ以外にも地域とつながる機会を増やしていきたいです。さまざまな経歴や資格を持ったスタッフがいますので、出産を控えているお母さんやお父さんはもちろん、地域の皆さんも、気軽に立ち寄って、声を掛けていただきたいです!

「渋谷のラジオ」で放送中!

増田さん、宮原さんへのインタビューは7月15日・22日・29日「渋谷の星」で放送します。
渋谷のラジオ87.6MHz(外部サイト)

おやこきょうしつ(7年度後期コース)のご案内

日程

10月~8年2月の月1回10時~11時30分(注)年齢によってコースや開催日が異なります。

内容

食育、ものづくり、おとあそびなど

対象

区内在住の0歳~3歳児と保護者

定員

各コース12組(選考)

申し込み

8月1日9時30分~15日17時にかぞくのアトリエホームページで
(注)詳しくは、かぞくのアトリエホームページを確認してください。
かぞくのアトリエホームページ(外部サイト)

渋谷区こども・親子支援センター かぞくのアトリエ

所在地

代々木2-32-5

開館時間

9時30分〜17時30分

入館料

無料(注)アートスクールへの参加には材料費などが必要です。

休館日

日曜日、月曜日、祝日、年末年始(12月29日〜1月3日)
(注)未就学児の来館には保護者の付き添いが必要です。

問い合わせ

かぞくのアトリエ(こども・親子支援センター) 電話:03-6276-5521 FAX:03-5352-9890
子ども青少年課子ども青少年育成係 電話:03-3463-2578 FAX:03-5458-4942