
「頼れるご近所さん」として、ささいなことでも相談を。
しぶや区ニュース令和8年(2026年)7月1日号
令和7(2025)年12月から、渋谷区民生委員・児童委員の代表・副代表に就任したお二人に、活動内容、やりがい、今後の展望などを伺いました。


情報共有や訪問調査、勉強会、地区ごとの活動も
自己紹介をお願いします。
新屋:渋谷区民生委員・児童委員協議会代表および千駄ヶ谷地区会長の新屋通子です。生まれも育ちも渋谷区で、民生委員・児童委員(以下、委員)になって19年目になります。委員になってから他の地域活動も行うようになり、現在は町会の副会長やシニアクラブの会計もしています。
越山:渋谷区民生委員・児童委員協議会副代表および渋谷地区会長の越山恭子です。結婚を機に転入して以来、長年渋谷区に住んでいます。子育てが落ち着き、地域のために何かできることがあればという気持ちから、民生委員・児童委員協力員や町会の活動に参加した経験を経て委員に就任し、今年で10年目を迎えます。
普段の活動について教えてください。
新屋:委員としての主な活動は、地域の皆さんの生活上のさまざまな困り事の相談に乗り、内容に応じて適切な団体などにつなぐことです。保育園や学校への訪問・情報共有、敬老金の贈呈、高齢者の実態調査なども行なっています。担当地区ごとの活動もあり、千駄ヶ谷地区では月に一度「であい」「ふれあい」「かたりあい」を目的とした「3(さん)あい倶楽部(くらぶ)」という地域の集いに参加しているほか、原宿外苑中学校にて「原外カフェサロン」(以下「原外カフェ」)を開催しています。「原外カフェ」は、令和5(2023)年からスタートした放課後の居場所づくり活動で、特定非営利活動法人ピアサポートネットしぶやと共に、PTAや青山学院大学の学生、そして地域の皆さんのご協力をいただきながら、子どもたちに飲み物とちょっとしたお菓子や、おしゃべりできる場を提供しています。
越山:渋谷地区は、6月に氷川地区で開催された「防災キャラバン」にブースを出展し、地域の皆さんに委員の活動を知っていただく取り組みを行いました。また、毎年恒例の餅つき大会では、学生ボランティアに手伝ってもらい避難行動要支援者(注)の皆さんに餅を配るなど、若い世代とのつながりを深めています。
(注)高齢者や障がい者などのうち、災害時の自力避難が困難で、支援を必要とする人
代表・副代表の役割、活動について教えてください。
新屋:委員としての活動に加えて「東京都民生児童委員連合会」や「渋谷区社会福祉協議会」などの会議に出席しています。会議で他の自治体の委員の皆さんと情報共有したことや、勉強会で学んだことを地域の活動にきちんと落とし込むことが代表・副代表の役割だと思っています。
地域の人たちの笑顔やたくさんの学びがやりがいに
委員として活動する中で、やりがいを感じるのはどんな時でしょうか?
新屋:「原外カフェ」では、子どもたちの笑顔がたくさん見られますし、協力してくれる皆さんからも「生徒たちに元気をもらった」「楽しかった」などの声をいただき、これこそが地域共生の姿だと感じました。私は、原宿外苑中学校の前身である外苑中学校の出身なので、母校でこうした取り組みができることがとてもうれしいです。また、新しい環境に戸惑いを感じている高齢者にシニアクラブを紹介したところ、活動を通じて、生き生きと過ごされるようになりました。地域のつながりによって、生活が前向きに変わる様子を見ることにも、大きなやりがいを感じています。
越山:高齢者の中でも、地域に知り合いがいなかったり、健康面で不安を抱えていたりする人は、外出の機会が減って孤立しがちです。訪問調査でご自宅に伺い、困り事にいち早く気付いて適切な機関につなげられた時は、達成感を感じます。引っ越してきたばかりで1人暮らしに不安を抱えている高齢者の人を1年半近く見守らせていただいたこともありましたが、関係機関の協力のおかげで、最終的にご自身の希望にあった特別養護老人ホームへの入所がかなった時は、心からほっとしました。
委員になって良かったと感じる点はありますか?
新屋:年に8回開催される「渋谷区民生委員・児童委員協議会」で、区政の最新情報が共有されるほか、年に1回開催される地区ごとの「区長懇談会」では、地域の困り事を区長に直接聞いていただくことができます。また、介護・子育てなどの各分野について学びを深められる「部会」では、児童相談所や児童養護施設、介護福祉施設などを訪問する機会もあり、とても勉強になります。活動を通じてたくさんの学びや気付きを得ることができ、委員になって良かったと感じています。
越山:協議会や懇談会で共有された最新の区政情報を、困り事を抱えている人にいち早くお伝えできるのは、大変うれしいです。部会で子育て支援や障がい者支援について学んだことは、委員の活動にも役立っていますし、専門的な知識を得て私自身も視野が広がりました。
地域と気軽につながれて、ほっとできる居場所を
住みやすい地域づくりのために、必要なことは何だと思いますか?
新屋:日常的にあいさつを交わせる関係性や、地域の行事に気軽に参加できる雰囲気をつくることです。つながりの中で得られる安心感こそが、住みやすさにつながるのではないかと思います。
越山:困った際に、独りで悩まずいろいろな方法で相談ができる仕組みづくりが必要だと思います。住民同士の顔が見える関係には安心感がありますし、委員がその関係を築く一助になればうれしいです。
困り事があった際の相談方法について教えてください。
新屋:電話での相談はもちろん、イベントなどで委員に直接お声がけいただいてもいいですし、定期的に開催されている「巡回型福祉なんでも相談窓口」で相談いただいても構いません。過去には、「近所の高齢者の様子が心配」「隣の空き家の植木が伸びて困っている」「イベントをやりたいけれど、どうやって人を集めたらいいか」といったご相談がありました。ご自身のことや家族のこと、近隣のこと、どんなことでも構いません。困り事があるけれど、どこに相談したら良いか分からないときは、ささいなことでもいいので、頼ってください。
越山:お子さんに関する相談には、子育てや児童福祉を専門とする主任児童委員と共に対応に当たります。過去には、不登校や生活面に関する悩みをご相談いただいたこともありました。プライバシーには十分配慮しながらも「一度開いた扉は、絶対に閉ざさせない」という気持ちで寄り添い、必要な支援につなげられるようにお手伝いさせていただきます。
今後の活動について、展望を教えてください。
新屋:「原外カフェ」や「3あい倶楽部」のように、地域の皆さんが気軽につながることができ、ほっとできる居場所をこれからも大切にしていきたいです。「原外カフェ」は、区内の他の中学校からも「参考にしたい」という声をいただき、運営に関わっていただいている皆さんと協働で、運営のコツや工夫をまとめた「虎の巻」を作りました。こうした取り組みが、今後もどんどん広がってほしいです。
越山:渋谷地区でも、地区としての活動をさらに増やしていきたいと思っています。先日、日頃から交流のある地域の大学生が「民生委員になりたい」と話してくれて、とてもうれしい気持ちになりました。委員の活動をもっと知っていただき、関心を持ってくれる若い世代が増えたら良いなと思います。
委員の活動に興味がある人に伝えたいことはありますか?
新屋:委員は、住民と行政をつなぐ「橋渡し」として、地域に貢献することができます。また、同じ思いを持っている仲間と一緒に活動できることは、とても幸せなことだと感じます。委員は、地域からの推薦があり、要件を満たせば、子育て中の人や大学生など、どなたでもなることができます。ぜひ、多くの人に検討していただきたいです。
最後に、区民の皆さんにメッセージをお願いします。
新屋:私たち委員は、地域に根差した「最初の相談相手」として、皆さんの役に立ちたいと思っています。守秘義務がありますので、いつでも安心してご相談ください。「頼れるご近所さん」として、気軽に声をかけていただけたらうれしいです。
越山:インターネットで何でも調べられる便利な時代になりましたが、私たちは顔の見える関係を大切にしていきたいと思っています。日常生活の中で困り事などがありましたら、気軽にご相談ください。
「渋谷のラジオ」で放送中!
新屋さん、越山さんへのインタビューは7月7日・14日に「渋谷の星」で放送します。
民生委員・児童委員とは
社会奉仕の精神をもって、地域社会の中でさまざまな問題を抱えている人の相談、助言、指導、調査に当たるとともに、区役所や児童相談所などの関係機関への協力活動を行なっています。現在、渋谷区民生委員・児童委員は、7地区(恵比寿・渋谷・初台・本町・笹塚・千駄ヶ谷・上原)に分かれて活動しています。
民生委員・児童委員の主な活動
- 敬老金贈呈・高齢者実態調査
- 各地区での協議会(連絡調整・情報共有)
- 各学校への訪問・情報交換
- 避難行動要支援者の個別避難計画作成
- 巡回型福祉なんでも相談窓口
(注)詳しくは、民生委員・児童委員のページを確認してください。


問い合わせ
地域福祉課地域福祉推進係 電話:03-3463-1846 FAX:03-5458-4936
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広報コミュニケーション課広報プロモーション係 電話:03-3463-1287 FAX:03-5458-4920