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令和7年第4回区議会定例会

令和7年(2025年)12月15日号

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区長発言(抄)

11月26日(水曜日)の区議会定例会における長谷部区長の発言の一部を掲載します。

区議会定例会に登壇する長谷部区長
令和7年第4回区議会定例会

1 ポイ捨てごみ対策

これまで区では、「自分のごみは、自分で持ち帰ること」を基本として、ポイ捨て禁止の啓発活動を行なってきました。
また、「きれいなまち渋谷をみんなでつくる」という理念の下、各地区の美化推進委員会のご協力により、区内の環境を美しく保ってきました。しかし、コロナ禍後に来街者が増加し、とりわけ訪日外国人が急増していく中、ポイ捨てごみも急増しているため、これまでの美化・啓発活動だけでは、美しく健全な環境を維持できなくなってきたのが現状です。
このため、ポイ捨てごみ対策を抜本的に見直すこととし、「きれいなまち渋谷をみんなでつくる条例」の改正を行うこととしました。
まず、「ポイ捨てを行なった者」に対して科される罰則を、罰金から過料に変更することとし、違反抑止の実効性を高めます。次に、ポイ捨てごみの多くは、飲食料品の容器や包装類であることから、繁華街などポイ捨ての多い地域において、コンビニエンスストアやカフェのような、飲食料品を販売する店舗などに、ごみ箱の設置を義務付けます。併せて、事業者が店舗や自動販売機のごみ箱の設置義務に応じない場合には、新たに過料を科すことで、制度の実効性を確保します。
渋谷の街からポイ捨てごみを無くし、美しく健全な環境を維持するために、本定例会にこれらの対策を盛り込んだ条例の改正案を提案しています。

2 ハチペイ

デジタル地域通貨「ハチペイ」は、今年11月で事業開始から4年目を迎えました。現在、総ダウンロード数は約19万2,000件、うち区民認証をした利用者数は約5万人で、加盟店舗は4,800店を超え、利用者数および加盟店舗数は着実に増加しています。この3年間、ハチペイは地域経済活性化につながるさまざまな取り組みを行なってきた一方で、物価高騰は続き、特にお米の価格が高止まりしています。
このような状況を踏まえ、区民の皆さまの食卓を応援するため、12月1日より、渋谷区民認証が有効な人を対象に、ハチペイでお米を購入した際、最大で50%のポイントを還元するキャンペーンを実施します。
当初、本キャンペーンは12月26日までの1回限りを予定していましたが、依然としてお米の価格が高騰していることから、令和8年1月に第2回キャンペーンを実施するため、本定例会に補正予算を計上しています。さらに、令和8年2月には、毎回ご好評いただいているデジタル商品券の販売も予定しています。
今後もハチペイを活用し、地域産業の支援、そして、区民の皆さまの生活を支える取り組みを推進してまいります。

「ハチペイ」アプリの画面

3 福祉

(1)にこっと原宿

保護者の皆さまから強い要望のあった、障がい児のための日中一時支援施設「にこっと原宿」が、いよいよ12月18日に開設します。今年度は定員10人でスタートし、令和8年4月からは20人に増員して、特別支援学校に通う児童の健やかな成長と保護者の就労を支援してまいります。

(2)エアコン購入費助成

今夏は、東京都心で8月に最高気温が38.5度に達するなど、日本各地で平均気温が上昇し、統計開始以来、最も高い気温となりました。
このように、過去に例を見ない気温の変化と熱中症のリスクに対応するため、来年度から、低所得世帯や一人暮らしの高齢者世帯などを対象に、エアコン購入費を区独自に助成できるよう、早めの購入や設置工事の準備を見据え、本定例会に補正予算案を提案しています。

(3)地域包括支援センターの機能拡充

地域包括支援センターでは、重層的支援体制整備事業の一環として、属性や世代を問わず、広く相談を受け止める機能を強化し、令和5年度から障がい分野の相談対応を開始しました。この機能をさらに拡充し、令和8年4月から新たに、家計の管理や住まい、仕事など生活困窮の相談にも対応するため、本定例会に関連条例の改正案を提案しています。

(4)特別養護老人ホーム「けやきの苑・西原」

現在、大規模改修の実施設計を進めています。入所されている皆さまが区内の特別養護老人ホームへ移転された後、令和9年1月ごろから工事に着手し、令和10年秋ごろのリニューアルオープンを目指しています。
改修後は、2階・3階が特別養護老人ホームやショートステイに対応する高齢者施設に、1階が生活介護や就労継続支援、日中一時支援などに対応する障がい者施設となり、児童から成人、高齢者まで幅広くご利用いただける施設となります。
この特徴を生かし、高齢分野と障がい分野の連携の下、障がい福祉サービスから介護サービスへの円滑な移行や、福祉人材の育成・交流を進めるため、各分野のサービスに実績を有する渋谷区社会福祉事業団に、改修後の運営を一体的に委託する方向で検討を開始しました。今後、事業団が運営する、他の高齢者・障がい者施設の老朽化なども考慮しながら、具体的な検討を進めてまいります。

4 ほんまち子育てひろば

先週、改修を終えた本町リサイクルセンター内に「ほんまち子育てひろば」を開設しました。近隣にある3つの認定こども園の子育てひろばと連携し、子どもの感性と創造力を育み、豊かな成長を促すことができるように努めてまいります。

絵本やおもちゃが設置された屋内の子ども向けスペース
ほんまち子育てひろば

5 幡ヶ谷社会教育館

昭和50年の開館以来、地域の学びや文化活動の拠点として親しまれてきた幡ヶ谷社会教育館は、老朽化が進み、施設の更新時期に来ていることから、今後は、区有地と隣接する都有地と一体的に、新たな複合施設「幡ヶ谷二丁目施設(仮称)」として、建て替えを進めていくことを考えています。
新施設については、これまで以上に生涯学習や文化活動の機能を充実させるとともに、笹塚こども図書館を移設し、プレーパーク(注)など子ども向けの機能も取り入れ、多世代にご利用いただけるよう計画しています。
今後、基本計画について、地域団体との意見交換や地域住民・利用者を対象とした意見交換会を実施し、幅広くご意見を伺う予定です。地域の皆さまの声を反映し、利用しやすい施設づくりに努めてまいります。
なお、現在の幡ヶ谷社会教育館は令和8年6月末をもって閉館し、新施設の整備に備えてまいります。整備期間中はご不便をおかけいたしますが、代替施設について、周辺エリアでご利用いただける区有施設などを丁寧に案内してまいりますので、ご理解とご協力をお願いします。
(注)「自分の責任で自由に遊ぶ」をモットーにした、禁止事項をできる限り無くすことで、子どもたちが伸び伸びと遊ぶことのできる遊び場

幡ヶ谷社会教育館の外観
幡ヶ谷社会教育館

区長の発言全文は、渋谷区ポータルに掲載しています。