積極的な勧奨の差し控えによりHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の接種機会を逃した人への対応「キャッチアップ接種」
時限的に従来の定期予防接種の対象年齢を超えて接種を行う「キャッチアップ接種」を実施します。
更新日
2024年9月30日
お知らせ
2024年9月30日
キャッチアップ接種は令和7年3月31日までです。 HPVワクチンは3回の接種が必要です。 標準的な接種間隔で全3回の接種を公費(無料)で終えるためには、令和6年9月末までに、1回目の接種をする必要がありますが、 標準的なスケジュールで接種できない場合は、接種間隔を短くして接種することが出来ます。 詳しくはページ中央のスケジュール(接種間隔)をご覧ください。 令和7年4月1日以降の接種は、自己負担となります。まだ接種をされていない方は早めに接種を開始してください。 接種するためには渋谷区が発行する予診票が必要となります。
子宮頸がん予防ワクチンは、平成25年6月14日付の厚生労働省通知に基づき、積極的な接種勧奨は差し控えていました。
最新の知見を踏まえ、改めて安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたため、令和4年4月から積極的な接種勧奨を再開しました。
これに伴い、積極的な勧奨の差し控えにより子宮頸がん予防ワクチンの接種機会を逃した人に、公平な接種機会を確保する観点から、時限的に従来の定期接種の対象年齢を超えて接種を行う「キャッチアップ接種」を実施します。
子宮頸がんとは
子宮頸がんは、子宮の出口に近い部分(子宮の頚部)にできる、若い女性に多いがんです。子宮頸がんの原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)で、性的接触のある女性であれば誰でも感染する可能性があります。感染しても多くの場合は自然に排除されますが、感染状態が長く続くと数年から十数年かけて子宮頸がんを発症することがあります。子宮頸がんで苦しまないために、ワクチン接種と検診を受けることが大切です。
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症を防ぐワクチンとして、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)があります。
また、区では、20歳から2年に1回、子宮頸がん検診を無料で実施しています。詳しくは、子宮頸がん検診およびがん一次検診のページをご覧ください。
キャッチアップ接種について
主な情報(厚生労働省ホームページ、パンフレットなど)
- これだけは知ってほしい「はじめてのHPVワクチン」(東京都作成)(外部サイト)
- HPVワクチンの接種を逃した方に接種の機会をご提供します(厚生労働省作成)(外部サイト)
- 令和5年4月よりHPVワクチンの接種の機会を逃した方も9価のワクチンを公費で接種できるようになりました(厚生労働省作成)(外部サイト)
- HPVワクチンに関するQ&A(厚生労働省ホームページ)
- 子宮頸がんワクチンのお知らせ(渋谷区作成)(PDF 335KB)
PDFファイルを見るには、Adobe社から無償配布されている Adobe Reader などのソフトウェアが必要です。
詳しくは、PDFファイルをご覧になるにはのページを参照してください。
対象者
平成9年4月2日から平成20年4月1日 生まれの女性で、過去に合計3回の接種をしていない人
実施期間
令和7年3月31日まで
区からの通知時期
令和6年4月中旬に発送予定
予防接種予診票がお手元にない場合、渋谷区に転入した場合は、次のいずれかの方法により申請してください。
- スマート申請(予防接種予診票発行申請)
- 電話申請(電話:03-3463-1412)
- 窓口申請(申請者の本人確認書類を用意して、渋谷区役所7階 地域保健課予防接種係窓口までお越しください。)
実施場所
23区内契約医療機関
渋谷区内の契約医療機関については、渋谷区子宮頸がんワクチン接種実施医療機関一覧(令和6年9月1日現在)(PDF 139KB)をご覧ください。
接種できるワクチン
- サーバリックス(2価)
- ガーダシル(4価)
- シルガード9(9価)
(注)令和5年4月1日より、定期予防接種(公費で接種できる)HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)に9価ワクチン(シルガード9)が追加されました。詳しくは、9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について(厚生労働省ホームページ)をご覧ください。
交互接種について
1回目の接種と同じ種類のHPVワクチンで接種を完了することを原則とします。ただし、交互接種における安全性と免疫原性が一定程度明らかになっていることや、海外での交互接種に関する取り扱いを踏まえ、すでに2価ワクチン(サーバリックス)または4価ワクチン(ガーダシル)で1回または2回接種している場合、残りの接種を9価ワクチン(シルガード)に変更することは可能です。変更したワクチンも、公費で接種することができますが、効果やリスクについての科学知見は限定されているので、接種する医師とよく相談したうえで、変更を決めてください。接種回数は両ワクチンあわせて合計3回です。
ワクチンの有効性
サーバリックス(2価)とガーダシル(4価)は、子宮頸がんの主な原因であるHPV16型と18型のウイルスに効果があり、子宮頸がんの原因の約65~70%を防ぐことができます。シルガード9(9価)は、子宮頸がんの原因の80~90%を占める、9種類のウイルスの感染を予防することができます。
接種回数・スケジュール(接種間隔)
接種回数
3回
(注)過去に、1回または2回接種している場合は、公費もしくは自己負担に関わらず、既に接種した回数分の定期接種を受けたものとみなします。長期にわたり接種を中断していた場合も、接種間隔に関わらず、接種を初回からやり直すことなく、残りの回数(2、3回または3回目)を接種します。
スケジュール(接種間隔)
ワクチン | 標準的な接種間隔 | 標準的な接種間隔をとることができない場合の接種間隔 |
---|---|---|
サーバリックス(2価) | 2回目:1回目の接種から1か月 3回目:1回目の接種から6か月 | 2回目:1回目の接種から1か月以上 3回目:1回目の接種から5か月以上かつ2回目の接種から2か月半以上 |
ガーダシル(4価) | 2回目:1回目の接種から2か月 3回目:1回目の接種から6か月 | 2回目:1回目の接種から1か月 3回目:2回目の接種から3か月以上 |
シルガード9(9価) | 2回目:1回目の接種から2か月 3回目:1回目の接種から6か月 | 2回目:1回目の接種から1か月 3回目:2回目の接種から3か月以上 |
接種時の持ち物
- 子宮頸がん予防(ヒトパピローマウイルス感染症)ワクチン接種予診票(キャッチアップ接種用)
(注)令和5年3月31日までに発行済みの予診票については、9価ワクチン(シルガード9)の表記はありませんが、引き続き、渋谷区内指定医療機関で使用できます。他区(都内22区)の指定医療機関で接種する場合は、接種を希望する医療機関または該当区の保健所にお問い合わせください。
- 本人確認書類(マイナンバーカード、健康保険証など)
(注)可能な限り、予防接種歴のわかる母子健康手帳などの書類も一緒にお持ちください。
接種費用
無料
(注)指定医療機関以外で受ける場合は有料となります。
ワクチンを受けた後について
接種後は体調に変化がないか十分に注意してください。詳細は、厚生労働省リーフレット「ワクチンを受けた後について」(PDF 1,274KB)をご参照ください。
ワクチンの副反応
接種後にみられる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。
頻度 | サーバリックス(2価) | ガーダシル(4価) | シルガード9(9価) |
---|---|---|---|
50パーセント以上 | 疼痛、発赤、腫脹、疲労 | 疼痛 | 疼痛 |
10~50パーセント未満 | かゆみ、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛 など | 紅斑、腫脹 | 腫脹、紅斑、頭痛 |
1~10パーセント未満 | じんま疹、めまい、発熱 など | 頭痛、そう痒感、発熱 | 浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感、発熱、疲労、内出血 など |
1パーセント未満 | 知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力 | 下痢、腹痛、手足の痛み、筋骨格硬直、硬結、出血、不快感、倦怠感 など | 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血、血腫、倦怠感、硬結 など |
頻度不明 | 手足の痛み、失神、リンパ筋症 など | 失神、嘔吐、筋痛・関節痛、疲労 など | 感覚鈍麻、失神、手足の痛み など |
(サーバリックス添付文書(第14版)、ガーダシル添付文書(第2版)、シルガード9添付文書(第1版)より改編)
因果関係があるかどうかわからないものや、接種後短期間で回復した症状を含めて、HPVワクチン接種後に生じた症状として報告があったのは、接種1万人あたり、サーバリックスまたはガーダシルでは約9人、シルガード9では約8人です。このうち、報告した医師や企業が重篤と判断した人は、接種1万人あたり、サーバリックスまたはガーダシルでは約5人、シルガード9では約7人です。
相談窓口
接種前の相談
副反応への懸念など、医学的な内容について | かかりつけ医、接種を予定する医療機関 |
---|---|
HPVワクチンを含む予防接種、その他感染症全般について | 厚生労働省 感染症・予防接種相談窓口(電話:0120-331-453) |
対象者、接種期間、実施医療機関、予診票の再発行などについて | 渋谷区保健所 地域保健課予防接種係(電話:03-3463-1412) |
接種後の相談
体調不良などの気になる症状、医学的な内容について | かかりつけ医、接種を予定する医療機関 |
---|---|
HPVワクチンを含む予防接種、その他感染症全般について | 厚生労働省 感染症・予防接種相談窓口(電話:0120-331-453) |
接種後の不安や疑問について | 東京都保健医療局 感染症対策部防疫課(電話:03-5320-5892) |
予防接種健康被害救済制度について | 渋谷区保健所 地域保健課予防接種係(電話:03-3463-1412) |
自費で接種した人に対する償還払いについて
キャッチアップ接種の対象者のうち、定期接種の対象年齢を過ぎてから子宮頸がんワクチンを自費で接種した方に、接種費用の助成を行います。
対象者
次の要件を満たす方
- 平成9年4月2日~平成17年4月1日生まれの女性
- 令和4年4月1日時点で、渋谷区に住民登録がある人
- 定期接種の対象年齢時(小学校6年生から高校1年生相当)およびキャッチアップ接種にて、子宮頸がん予防ワクチンを合計3回接種していない人
- 定期接種の対象年齢(小学校6年生から高校1年生相当)を過ぎてから令和4年3月31日までに、日本国内の医療機関で子宮頸がん予防ワクチン(2価または4価ワクチン)を自費で接種した人
(注)定期接種の対象年齢とは、12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までをいいます。
(注)令和4年4月1日時点で住民登録のあった市区町村が、償還払いの申請先になります。渋谷区以外の人は、当該自治体にお問い合わせください。
(注)9価ワクチンは償還払いの対象外です。
申請期間
令和4年7月1日から令和7年3月31日まで
申請方法
次の書類を郵送または窓口にて提出してください。
- ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い申請書(PDF 152KB)
- 被接種者の氏名・住所・生年月日が確認できる書類の写し(申請者と被接種者が異なる場合は双方のもの) 申請時住所記載の住民票、運転免許証、健康保険証(両面)などいずれかひとつ
- 振込希望先金融機関の通帳またはキャッシュカードの写し(口座番号などの確認用)
- 接種記録が確認できる書類の写し 母子健康手帳「予防接種の記録」欄、予防接種済証または接種済の記載がある予診票など 上記書類がない場合は、ヒトパピローマウイルス感染症に係る任意接種償還払い申請用証明書(PDF 65KB)を、接種を受けた医療機関に記入してもらい、提出してください。その際の文書料は自己負担となります。
- 接種費用の支払いを証明する書類(原本) 【省略可】 領収書および明細書、支払証明書など
(注)申請者と被接種者が異なる場合、必要書類が不足している場合などは、追加の書類をもとめることがあります。
(注)5.の書類がない場合は、省略して申請することも可能です。ただし、助成する金額は、支払った接種費用の金額に関わらず、区が設定する上限額となります。
送付先
〒150-8010(住所不要) 渋谷区役所 地域保健課 予防接種係 宛
助成金の交付
申請書類をもとに区の審査・決定後、「決定通知書」を送付し、ご指定の金融機関の口座に決定支給額を振り込みます。
支給額
実費に相当する額(最大3回接種分まで)
(注)接種を行った医療機関に支払った接種費用になりますので、初診料および接種に要した交通費・宿泊費・文書料などを除きます。
上限額
1回接種につき、17,600円(税込)
(注)接種費用の支払いを証明する書類がない場合は、1回接種につき17,600(税込)になります。
お問い合わせ
地域保健課予防接種係
電話 | 03-3463-1412 |
---|---|
FAX | 03-5458-4937 |
お問い合わせ | お問い合わせフォーム(外部サイト) |
キャッチアップ接種予診票の交付・再交付申請 の ご利用いただける手続き方法
フォーム 利用不可能
窓口 利用可能
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電話予約 利用可能
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LINE 利用不可能
スマート申請 利用可能
マイナンバー 利用不可能
マイポータル 利用不可能