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笑いを原動力に、ふるさと・渋谷を盛り上げたい。

しぶや区ニュース令和8年(2026年)9月15日号

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恵比寿出身で在住歴43年のお笑い芸人、ライス・関町知弘さんに、子ども時代の思い出や地元への思い、お笑いの魅力などを伺いました。

お笑い芸人 関町知弘(せきまちともひろ)さん 小学生の頃からクラスのみんなを笑わせることが大好きでした。
お笑い芸人 関町知弘(せきまちともひろ)さん

プロフィール

昭和58(1983)年生まれ、渋谷区恵比寿出身。区立加計塚小学校・広尾中学校卒業。平成15(2003)年にお笑いコンビ「ライス」を結成。平成28(2016)年にはコント日本一を決める大会「キングオブコント」で優勝。近年は、お笑い芸人として活動するほか、劇場を基盤にテレビやラジオ番組、ドラマや舞台など幅広い分野で活躍しており、今後のさらなる活躍に注目が集まる。趣味は温泉巡りやドライブ。

野球、自転車冒険、映画。恵比寿で遊んだ少年時代

自己紹介をお願いします。

関町:お笑いコンビ「ライス」の関町知弘です。恵比寿に43年間住んでいて、『しぶや区ニュース』は毎号、隅々まで読み込んでいます。ずっとしぶや区ニュースに載れることを待ち望んでいたので、念願がかなってうれしいです!

関町さんは、区立加計塚小学校の卒業生と伺いました。小学校時代の思い出を教えてください。

関町:小学校時代は、加計塚小学校を拠点とする少年野球チームに6年間所属していました。試合では一度も勝てませんでしたが、チームの仲間と一緒に野球をするのはすごく楽しかったですね。僕が入団した頃は、まだビールの工場があって、工場内の空き地で毎週末練習をしていました。新しい施設ができることになって、途中から練習場所が校庭に変わったときは、ちょっと寂しい気持ちになったことを覚えています。

活発な小学生だったのですね。

関町:そうですね。今日、久しぶりに校舎に入らせていただいて「ここで先生に怒られたな」とか「ここで友達とけんかしたな」とか、いろいろ思い出しました。小学生の頃から、人を笑わせることが大好きでしたね。オナラをしたり変な声を出したり、レベルはだいぶ低いですが、クラスで笑いを取っていましたし、卒業文集の「面白い人ランキング」でも上位に入っていた記憶があります。でも、あまりガツガツ行くと飽きられると思って、タイミングを見て「ここぞ!」という時に笑いを取りにいくような子どもでした。

放課後や休日はどんなことをしていましたか?

関町:「恵比寿東公園(通称「タコ公園」)の縁石の上から落ちないで一周できるかゲーム」をしたり、自転車で行けるところまで遠くへ行ってみたり、いろいろ工夫して遊んでいました。恵比寿から、港区の芝浦ふ頭まで自転車で行ったのは大冒険でしたね。小学4年生の時にはどうしても見たい映画があって、1人で東急文化会館(現在の渋谷ヒカリエ)の映画館まで行った思い出もあります。映画の面白さと1人の高揚感が相まって、すごく心が潤う体験でした。親と一緒に映画を見に行った時には、パフェを食べて帰るのが楽しみでしたね。

街は変わっても、人のあたたかさは変わらない

関町さんにとって恵比寿はどんな街ですか?

関町:僕にとって恵比寿は、人情味のあふれる下町です。昔は個人経営の中華や焼肉のお店が街のあちこちにあって、家族でよく食事に行きましたし、夜になると駅前にはラッパの音とともに屋台がやって来てにぎわっていました。朝になると、屋台のおばちゃんが道路に水をまきながら店じまいをしていて、僕はその光景を見るのが好きでした。今でも、裏道には昔ながらの建物やお店があって、当時の名残を感じてうれしくなります。

現在の恵比寿はオシャレな街として知られていますね。

関町:高校生ぐらいの頃から街がどんどん変わっていって、自分が住んでいる恵比寿と世間がイメージする恵比寿が全然違うことに、コンプレックスを抱えていた時期もありました。学校の友達から、恵比寿にできた新しい店について聞かれて知ったかぶりをしたり、「家にジェットバスがある」とうそをついてしまい後々バレて気まずい空気になったり(笑)。そのうちに、カッコつけることを諦めて自然体になりましたが、思春期ということもあって、街の変化を敏感に感じていたのかもしれません。でも、街は変わっても、人のあたたかさは変わらないですね。恵比寿には長く住んでいる人が多くて、今でも野球チームのコーチや、近所の人たちが気軽に声をかけてくれますし、地域のお祭りも盛んです。そうした下町っぽさは、これからも変わらないでいてほしいと思います。

恵比寿のおかげで芸人の夢を追うことができた

芸人の道を歩むことになったきっかけを教えてください。

関町:コンビの相方である田所とは高校で出会って、遊びの延長でお笑いを始めました。卒業後は2人とも同じ大学に進学しましたが、お互い芸人になる夢を諦めきれず、親の反対を押し切って大学を中退し、お笑い芸人の養成所に入りました。でも、芸人として売れるのは簡単なことではなくて、下積みの10年間はアルバイトをしながら実家で生活していました。同期がテレビで活躍する姿を見て、焦りや不安も感じていましたし、両親にも心配をかけたと思います。

転機の一つである「キングオブコント2016」優勝後は、どのような変化がありましたか?

関町:優勝した瞬間から次々と仕事が舞い込んできて、生活も安定しましたし、性格も社交的になり、芸人らしくなったと思います。両親もすごく喜んでくれましたし、近所の人たちもお祝いの言葉をかけてくれました。久しぶりの同級生からもたくさん連絡が来てびっくりしましたが、純粋にうれしかったです。

芸人として、恵比寿在住で良かったと感じることはありますか?

関町:僕がお笑い芸人を続けることができたのは、実家が恵比寿にあったからと言っても過言ではないです。下積み時代も実家に住み続けて、時々晩ごはんのおかずにケチをつけるなどして迷惑をかけてしまいましたが、好きなお笑いをやらせてもらえました。両親には本当に感謝しています。周りの芸人仲間からは「関町は都会育ちらしさがにじみ出ている」とよく言われます。うまく説明できないのですが、ガツガツしていないので、僕がいると場の空気が柔らかくなるみたいです。これも恵比寿という街で培われた、芸人としての個性かなと思っています。

近年はお笑いのほか、俳優としても活躍されていますね。

関町:令和元(2019)年から、仲の良い同期3組で「メトロンズ」という演劇チームを結成しました。結成した理由は、コントで培った演技力を生かして余計な笑いを取らない、きちんとした芝居をやってみたいと思ったからです。稽古のやり方や公演期間、見に来てくれるお客さんも、お笑いライブとは全然違ってすごく新鮮ですし、最近は俳優の仕事も増えてきて、個人としてもチームとしても成長を感じます。お笑いもお芝居も奥が深いので、もっと勉強していきたいです。

関町さんが思う、お笑いの魅力とは?

関町:落ち込むことがあった時、笑うとちょっと気持ちが楽になるじゃないですか。僕はテレビでスベッて落ち込んでも、舞台でウケれば一瞬で忘れます。お客さんの笑い声には、気持ちを一気に回復させてくれる不思議な力があって、それが大きければ大きいほど「今、すごく幸せだな」と感じます。若い頃にしかできない笑いも確かにあるけれど、人生経験を積み重ねていくほど人間味が増して、深い笑いが取れるようになります。芝居でも、ちょっと言い方や表情を変えるだけで、お客さんが笑ってくれるようになってうれしいです。単純に顔が面白くなってきただけかもしれませんが、どんどん人間としての深みが増していく芸人になれたらと思っています。

お笑い芸人になりたい子どもたちにアドバイスをお願いします。

関町:はっきり言って、厳しい世界です!いつ誰と出会うか、運の要素も大きいです。僕自身、相方や同期と出会ってなかったら、今の自分はなかったと思います。僕は、人との出会いは一人一人必ず意味があって出会うものだと思います。だからこそ、小さな出会いも一つ一つ大切にして、毎日を楽しんでほしいなと思います。

渋谷区でやってみたいことはありますか?

関町:恵比寿ガーデンプレイスの冬の風物詩である、バカラシャンデリアの前でお笑いライブをやってみたいという夢があります!ロマンチックなクリスマスに関町サンタが笑いを届けにやって来る!そんな企画が実現したらうれしいなと思っています。恵比寿でのロケ番組や、恵比寿を舞台にしたドラマの脚本などもぜひ、やってみたいですね。地元出身ならではの視点で、ローカルでディープな恵比寿を紹介してみたいです。

区民の皆さんにメッセージをお願いします。

関町:生まれてから43年間、ずっと恵比寿に住んでいますが、まだまだこの街の魅力は尽きないと感じています。これからも恵比寿、そして渋谷区を愛して、良いところをたくさん見つけていきたいですし、お笑いで渋谷区を盛り上げることができたらうれしいです。ライス関町の今後の活躍に、ご期待ください!

「渋谷のラジオ」で放送中!

関町さんへのインタビューは9月15日・22日・29日に「渋谷の星」で放送します。

渋谷のラジオ 87.6MHz(外部サイト)

学校内から外を見ている 関町知弘さん
席に座る 関町知弘さん
窓際で立っている 関町知弘さん

問い合わせ

広報コミュニケーション課広報プロモーション係 電話:03-3463-1287 FAX:03-5458-4920