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支えてくれる人たちへの感謝が、記録を伸ばす力になる。

しぶや区ニュース令和8年(2026年)7月15日号

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渋谷区出身で、陸上選手として注目を集めるガードナ・レイチェル麻由さんに、競技生活や普段の練習の様子、今後の目標などを伺いました。

早稲田大学 スポーツ科学部 1年生 ガードナ・レイチェル麻由(まゆ)さん 「渋谷は、陸上人生の原点のような場所です。目標に向けてさらなる飛躍を目指し、頑張ります!」 写真
早稲田大学 スポーツ科学部 1年生 ガードナ・レイチェル麻由(まゆ)さん

平成19(2007)年生まれ、渋谷区出身。小学2年生の時に、「渋谷区ジュニアランナーズ倶楽部」で陸上競技を始める。中学2年生までは長距離種目に取り組み、その後、四種競技に転向。数々の大会で好成績を収める。高校では、1年時からインターハイに出場し、七種競技で2年連続入賞するなど活躍。2年時の秋に400メートルハードルに本格転向し、3年時のインターハイでは自己ベストを記録して優勝を果たした。令和8(2026)年、早稲田大学に進学し、6月に開催された「第110回日本陸上競技選手権大会」で5位となるなど、今後さらなる飛躍を目指している。

過去にガードナ・レイチェル麻由さんを紹介した、しぶや区ニュース令和5(2023)年2月15日号のバックナンバーはしぶや区ニュース令和5年(2023年)2月15日号(PDF 5,558KB)を確認してください。

400メートルハードルに転向し、着実に記録を伸ばす

自己紹介をお願いします。

レイチェル: 早稲田大学スポーツ科学部1年生で、競走部に所属しているガードナ・レイチェル麻由です。高校2年生の時に七種競技(注1)から400メートルハードルへ転向し、大学に進学した今も日々練習に励んでいます。
(注1) 2日間で計7つの種目を行う混成競技。1日目に100メートルハードル・走り高跳び・砲丸投げ・200メートル、2日目に走り幅跳び・やり投げ・800メートルを行い、合計点を競う。

松濤中学校3年生の時にも「しぶや区ニュース」でインタビューをさせていただきました。その後の競技生活はいかがでしたか?

レイチェル: 高校1年生の時の全国高等学校総合体育大会(以下「インターハイ」)では、七種競技で5位に入賞することができました。2年目のインターハイではメダル獲得を目指したのですが、結果は一歩及ばず4位となり、非常に悔しさが残りました。2年生の時、周囲からの勧めもあり、400メートルハードルへ転向し、高校入学時からの目標だったインターハイ優勝を果たすことができました。大学進学後も400メートルハードルを続けており、今年6月には56秒99の自己ベスト記録を更新することができて、とてもうれしく思っています。

400メートルハードルへ種目を転向した理由を教えてください。

レイチェル: 七種競技の中でも走る種目は得意でしたが、投てき種目が苦手で、記録が伸び悩んでいました。このままではインターハイ優勝は難しいかもしれないと感じていたところ、コーチから400メートルハードルへの転向を提案されました。混成競技から400メートルハードルに転向する選手は多いと知り、自分の走力を生かすには新たな道へ進むのも一つの選択肢だと考え、転向を決めました。

今まで積み重ねてきた努力を信じてスタートを切る

400メートルハードルの魅力や、やりがいを感じる点、難しいと感じる点はありますか?

レイチェル: 400メートルハードルは走力だけでなく、ハードルをスムーズに飛び越える「ハードリング」という動きや、ハードル間の歩数コントロールなど、多くの技術が求められる競技です。複雑で難しさもありますが、その分、伸び代が大きく奥が深いため、練習を重ねるほどに面白さを実感しています。難しい点は、リズムを崩さずに走ることです。前半に少しでもリズムが崩れると一気に失速してしまうため、そのような場合でも後半をどう立て直すかを考えながら走ることを意識しています。

令和7(2025)年のインターハイでは、400メートルハードル優勝という大きな結果を残されました。種目転向から間もない中での優勝でしたが、率直な気持ちをお聞かせください。

レイチェル: 高校入学時からの目標をようやく達成できたという喜びとともに、これまで支えてくれたコーチや家族に恩返しができたという安心感が大きかったです。また、一緒に切磋琢磨(せっさたくま)してきたチームメイトの存在や、周囲の人々の応援があったからこそ優勝できたと感じています。

普段、どのような練習に取り組んでいますか?

レイチェル: 初めに、リレーメンバーでバトンジョグ(注2)をしてから、各自でウオーミングアップを行います。その後、コーチから提示されたメニューを部員全員で行います。例えば、300メートルハードルを走った直後に100メートルダッシュを何度か行うメニューがあるのですが、最初は比較的余裕があるものの、本数を重ねるにつれて、筋肉痛になるほどハードなトレーニングです。大学に入学したばかりの頃は、練習についていくだけで精いっぱいでした。しかし、走り終えるたびに先輩やコーチから専門的なアドバイスをいただけるため、自分の成長を感じながら、日々やりがいを持って取り組んでいます。
(注2) ジョギング程度のスピードで走りながら、スムーズにバトンを受け渡す練習方法

大会前は緊張しますか? また、それを乗り越えるための工夫があれば教えてください。

レイチェル: スタートラインに立つ瞬間はとても緊張しますが、経験を重ねる中で少しずつ慣れてきました。中学時代は大会の数日前から食事が喉を通らなくなるほど緊張していましたが、最近では会場で招集が始まるまでは落ち着いて過ごせるようになりました。緊張したときは、これまで積み重ねてきた努力を信じるようにしています。スタート前はネガティブな思考を全て捨てて、ポジティブな走りをイメージすることで乗り越えています。

前回取材時の中学3年生の頃と比べて、自身が「一番成長した」と感じる部分はどこですか?

レイチェル: 周囲の人々への感謝と敬意の気持ちを、以前より強く持つようになったことです。「みんなの支えがあってこそ、今の私がある」と実感できるようになり、それが競技への原動力になっています。また、大切な場面で運を引き寄せるためにも、日頃から誠実な行動を心掛けるようになりました。

これまでの競技生活で、特に思い出深いエピソードを教えてください。

レイチェル: 中学校時代の顧問の先生が、今でも大きな大会のたびに応援に駆けつけてくださることです。今年5月に開催された「関東学生陸上競技対校選手権大会(以下「関東インカレ」)」にも来てくださいました。先生の顔を見るだけで、いつも「頑張ろう」と力が湧いてきます。高校3年生の時のインターハイで優勝した際には、「優勝したら先生の首にメダルをかける」という約束を果たすことができました。その時、先生が涙を流して喜んでくださったことが、今でも強く印象に残っています。

渋谷は陸上と出会った場所であり、私にとって原点の街

大学生活で、陸上競技以外に夢中になっていることはありますか?

レイチェル: 競走部の先輩たちとのプライベートでの交流がとても楽しいです。私も先輩たちも寮で生活していますが、練習とは違って和やかで楽しい時間を過ごしています。近所のスーパーで好きなおかずを買ってきてパーティーを開いたり、近くの温泉に出かけたりすることもあります。

競技生活における目標や展望を教えてください。

レイチェル: 今年の「関東インカレ」では、早稲田大学は6年ぶりに女子マイルリレーで優勝することができました。この勢いを力に、9月の「日本学生陸上競技対校選手権大会」と10月の「日本陸上競技選手権大会・リレー競技」でも優勝を目指します。また、個人種目では、8月にアメリカのオレゴン州で開催される「U(アンダー)20世界陸上競技選手権大会」の日本代表に選ばれることが、今年の大きな目標です(注3)。大学生活を通じて、日の丸を背負って走れるような選手へと成長していきたいです。
(注3) この記事の取材は、令和8(2026)年5月に実施されました。7月6日時点で、レイチェルさんは「U20世界陸上競技選手権大会」の日本選手団に登録されました。

渋谷区の印象やお気に入りのスポットを教えてください。

レイチェル: 渋谷区はにぎやかでエネルギッシュな一面がある一方、閑静な住宅街もあり、多様な表情を持つところが魅力だと思います。私が育ったエリアは繁華街から少し離れており、静かで住み心地の良い場所です。お気に入りのスポットはいくつかありますが、なかでも鍋島松濤公園は大切な場所です。帰省した際には中学校時代の友人と集まり、時間を忘れて話し込むこともよくあります。

区民の皆さんへメッセージをお願いします。

レイチェル: 私にとって渋谷は、陸上競技と出会い、日々の練習を積み重ねてきた大切な原点です。これからの競技人生を通じて、陸上界だけでなく、渋谷の街全体を盛り上げていきたいと考えています。また、その熱量を他のスポーツにも広げていけたらと思っています。渋谷育ちの陸上選手として、これからも一歩一歩精進してまいりますので、温かい応援をよろしくお願いいたします。

「渋谷のラジオ」で放送中!

レイチェルさんへのインタビューは7月21日・28日に「渋谷の星」で放送します。

渋谷のラジオ87.6MHz(外部サイト)

ガードナ・レイチェル麻由さん 表彰歴

トロフィー

2023年

令和5年度 全国高等学校総合体育大会(インターハイ) 七種競技 5位

第17回 U18日本陸上競技選手権大会 走り高跳び 2位

2024年

令和6年度 全国高等学校総合体育大会(インターハイ) 七種競技 4位

第18回 U18日本陸上競技選手権大会 300メートルハードル 優勝

2025年

令和7年度 全国高等学校総合体育大会(インターハイ) 400メートルハードル 優勝

第79回 国民スポーツ大会 少年A300メートルハードル 優勝

香港2025 U20東アジア陸上競技選手権大会 400メートルハードル 2位

2026年

第105回 関東学生陸上競技対校選手権大会(関東インカレ) 女子1部400メートルハードル 2位

第110回 日本陸上競技選手権大会 女子400メートルハードル 5位

ハードル走競技中のガードナ・レイチェル麻由さん 写真
ガードナ・レイチェル麻由さん
3人の陸上選手

問い合わせ

広報コミュニケーション課広報プロモーション係 電話:03-3463-1287 FAX:03-5458-4920