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地域と連携し、安全・安心なまちを目指す。

しぶや区ニュース令和8年(2026年)6月15日号

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この春、新たに着任した渋谷・原宿・代々木警察署長の皆さんに、安全・安心なまちづくりのための取り組みや、渋谷の街に対する思いについて伺いました。

渋谷警察署長 田中 勇(たなか いさむ)さん「特殊詐欺を知ることが最大の防犯対策です。ぜひ、積極的に関心を持ってください。」写真
渋谷警察署長 田中 勇(たなか いさむ)さん
原宿警察署長 奥村 淳(おくむら じゅん)さん「安全走行を心掛け、譲り合い精神を忘れないことが交通事故防止に有効です。」写真
原宿警察署長 奥村 淳(おくむら じゅん)さん
代々木警察署長 野地哲雄(のちてつお)さん「少しでも不安なことや疑問があれば、ためらうことなく警察を頼ってください。」写真
代々木警察署長 野地哲雄(のちてつお)さん

管轄エリアにおける事件・事故や相談の特徴は

自己紹介をお願いします。

田中:渋谷警察署長の田中です。これまで小平警察署長や警視庁本部の会計課長などを歴任してきました。幼少期に刑事ドラマを見て、警察官に憧れを抱いたことをきっかけに、警察官を志望しました。

奥村:原宿警察署長の奥村です。警察官になって今年で30年を迎えました。これまでは総務・警務部門や生活安全部門を中心に歩み、生活安全部のサイバー犯罪対策課などを経て現在に至ります。

野地:代々木警察署長の野地です。経歴の中で一番長いのは、15年間にわたる機動隊勤務です。現職の前には取り調べ調査官も務めていました。親戚に北海道警察の警察官がいたことをきっかけに、警察官を志しました。

管轄エリアにおける事件や事故、相談などの特徴について教えてください。

田中:渋谷警察署管内では、飲食店が多いことから、泥酔による料金未払いなどのトラブルが目立ちます。青少年の万引きや薬物関係の取り締まりも多いです。繁華街特有の事故としては、タクシーが関わる交通事故も頻繁に発生しています。相談については、区民の皆さんだけではなく、来街者の皆さんから寄せられるケースも増加傾向にあります。

奥村:原宿警察署管内には、竹下通りや表参道があり、大型商業施設から個性的な古着屋まで、大小さまざまな商店が軒を連ねています。それに伴い、万引き被害が多く報告されています。交通事故に関しては、明治通りや表参道などの主要な幹線道路での発生が半数を占めています。中でも電動キックボードなどの新たな移動手段が関わる事故が増えており、これらとの共存をいかに図っていくかが、今後の交通安全上の課題です。

野地:代々木警察署管内は、3署の管轄区域の中で最も居住者が多い地域ということもあり、自転車の盗難が多数発生しています。交通事故に関しては、自転車や電動キックボードなどが関わるものが全体の半数近くを占めているのが現状です。重大事故の半数が地域の日常生活で利用される生活道路で発生している点も特徴といえます。

生活の中で少しでも不安なことがあれば、気軽に相談を

安全・安心に暮らせるまちづくりのために、取り組んでいることはありますか?

奥村:第一に、まちの安全と秩序を守ることです。併せて、犯罪や交通事故を未然に防ぐための啓発活動を各種イベントで実施しています。その際は、地域の防犯ボランティアの皆さんとコミュニケーションを取ることを大切にし、警察官と共同で防犯パトロールやごみ拾い活動などを定期的に行なっています。

田中:渋谷警察署管内においても、地域の皆さんと協力して客引きやスカウトなどの防止活動に取り組んでいます。特に道玄坂やセンター街に店舗を構えている皆さんは自主防犯への意識が非常に高く、我々警察も一緒にパトロールを行うことで、客引きなどの迷惑行為が減少しつつあります。また、犯罪を抑制する環境づくりの一環として、地域の皆さんとのごみ拾い活動も実施しています。4月28日の「渋谷の日」には、約400人のボランティアと共に清掃活動を行いました。

野地:代々木警察署では、愛犬との散歩を通じて防犯活動を行う「わんわんパトロール」や「地域安全の日」の広報活動など、警察と地域が連携した取り組みを推進しています。また、交通事故対策については、統計分析に基づいた事故多発地点での重点的な取り締まりを実施するとともに、地域の交通安全協会と協力した啓発活動を行なっています。

区民の皆さんが安全・安心な生活を送るために、気を付けるべきことがあれば教えてください。

田中:渋谷警察署管内では、警察官を装った詐欺やSNSを使った投資詐欺などの特殊詐欺が多発しています。こうした犯罪に巻き込まれないための1つの手段として、防犯アプリ「デジポリス(注)」の活用をおすすめしています。7年12月1日からは、特殊詐欺への対策として、国際電話番号からの着信を拒否できる「国際電話番号ブロックシステム」も追加されました。こうしたツールを活用していただくとともに、特殊詐欺の手口に関心を持っていただくことが、被害を未然に防ぐための重要な一歩となります。

奥村:犯罪抑止分野を長年担当してきた立場から申し上げますと、特殊詐欺の被害を防ぐための最も効果的な対策は、「犯人からの電話に出ない環境をつくる」ことです。現在、詐欺電話の多くが海外からのものです。そこで「デジポリス」の国際電話ブロックシステムを活用したり、家庭の固定電話については「国際電話不取扱受付センター」へ申し込むことで、海外からの不審な着信を無料で一括休止することができますので、ぜひ、活用してください。併せて、安全な生活を守るために交通事故についても注意が必要です。特に自転車に乗る際はヘルメットを着用し、自転車や電動キックボードなどを利用する場では常に譲り合いの精神を持って、ゆとりある安全な走行を心掛けていただきたいです。

野地:区民の皆さんが日々の生活の中で少しでも不安に感じることや判断に迷うことがあれば、ためらわずに警察へ相談してください。電話でも、直接警察署へお越しいただいても構いません。どんな困りごとでも、何かあれば警察までご連絡いただければと思います。
(注)都内の犯罪発生情報や防犯情報を確認できる、警視庁のスマートフォンアプリ。痴漢撃退や防犯ブザー、見守りパトロールといったさまざまな防犯機能が備わっているのが特徴。

若い世代の人とも協力して、安全・安心なまちづくりを

今後、渋谷の街をどうしていきたいか、思いや目標を教えてください。

野地:防災キャラバンなどの訓練を通じて、住民の皆さんの防災意識を高めていきたいと考えています。併せて、交通安全教育を積極的に推進するとともに、悪質な交通違反に対する指導や取り締まりを行うことで、交通事故が起きにくい交通環境の整備に努めてまいります。

田中:渋谷警察署管内のスクランブル交差点には、地域住民だけでなく観光客など多くの来街者が集まります。万が一、こうした場所で犯罪に巻き込まれてしまった際にも、迅速に対応し、被害の回復を図れる態勢を目指しています。皆さんに「渋谷は良い街だな」と思っていただけるよう、日々のパトロールや緊急対策を行なってまいります。

奥村:原宿は、世界的なファッションタウンとして評価されていますが、安全面においても同様に高い評価をいただけるように努めてまいります。目標は、防犯や交通安全、防災といった課題を、若い世代の皆さんにとってより身近なものとして捉えていただくことです。現在、管内の学生の皆さんと共に安全対策を考える取り組みも進めています。

区民の皆さんにメッセージをお願いします。

奥村:区民の皆さんが安全・安心に暮らすためには、警察が皆さんから寄せられる期待に応えることが重要だと考えているため、引き続き真摯(しんし)に取り組んでまいります。また、警察官という仕事に興味をお持ちの人は、ぜひ、採用試験に挑戦していただきたいです。私自身、30年近く警察官を務めておりますが、生涯を懸けて取り組む価値のある仕事だと実感しています。

野地:代々木警察署は、今年12月に新宿区西新宿4丁目の仮庁舎への移転を予定しています。移転作業に伴い、住民の皆さんにはご不便をおかけする場面もあるかと思いますが、署員一丸となって管内の治安維持と安全の確保に努めてまいります。

田中:渋谷警察署長に着任して以来、署員には渋谷の街の安全を守るという使命を改めて強く伝えております。渋谷がより良い街となるよう全力で努めてまいりますので、区民の皆さんにも、引き続きご理解とご協力をお願いします。

「渋谷のラジオ」で放送中!

田中署長、奥村署長、野地署長へのインタビューは6月16日・23日・30日に「渋谷の星」で放送します。

渋谷のラジオ87.6MHz(外部サイト)

犯罪被害者等支援条例(仮称)の制定を目指しています

区では、犯罪などにより被害を受けた人や、その家族・遺族(以下、犯罪被害者等)を支援するため、「犯罪被害者等支援条例(仮称)」の制定に向けた検討を進めています。

現在、3署や警視庁犯罪被害者支援室の警察官、有識者などで構成する「渋谷区犯罪被害者等支援審議会」を設置し、条例の考え方や支援内容について審議を行なっています。

被害を受けたことによる不安や負担を少しでも軽減できるよう、相談体制の充実や関係機関との連携を図り、切れ目のない支援を行うことで、誰もが安心して暮らすことのできるまちの実現を目指します。

問い合わせ

渋谷インクルーシブシティセンター〈アイリス〉 電話:03-3464-3395 FAX:03-3464-3398

問い合わせ

広報コミュニケーション課広報プロモーション係 電話:03-3463-1287 FAX:03-5458-4920