渋谷でスタートアップを始めるメリットとは?支援制度や東京都・国の補助金を紹介
渋谷区でスタートアップを立ち上げようと考えている人に向けて、実証実験プロジェクトやスタートアップビザといった渋谷区が行う支援に加え、東京都・国の助成制度も紹介します。
更新日
2026年4月15日
渋谷がスタートアップの街といわれる理由
IT企業やクリエイティブ産業が集積するエリアとして知られる渋谷区は、多くのスタートアップが集まる地域としても注目されています。起業家やエンジニア、投資家などが交流できる環境が整っていることに加え、区によるスタートアップ支援も行われています。こうした要素が重なり、渋谷はスタートアップの拠点として発展してきました。
渋谷区がスタートアップの街といわれる背景には、企業集積やコミュニティの充実、行政による支援など、いくつかの特徴があります。ここでは主なポイントを紹介します。
IT・クリエイティブ企業が集積している
渋谷区には、IT企業やクリエイティブ関連企業が多く集まっています。インターネット関連企業やデジタルコンテンツ企業、広告・デザイン分野の企業などが集積していることで、新しいサービスやビジネスが生まれやすい環境が形成されています。
また、こうした企業の周辺にはエンジニアやデザイナー、マーケターなど多様な人材が集まりやすく、スタートアップにとって人材確保やビジネス連携の機会が得られやすい点も特徴です。
コワーキングスペースやコミュニティが充実している
渋谷区には、スタートアップやフリーランスが利用できるコワーキングスペースやコミュニティ拠点が数多くあります。こうした場所では、起業家同士の情報交換や交流が活発に行われており、新たなビジネスのアイデアや協業の機会が生まれやすい環境が整っています。
たとえば、渋谷区がスタートアップ支援の拠点として利用している「SHIBUYA BRIDGE」では、区が支援するスタートアップ企業がコワーキングスペースとして利用しているほか、起業家や投資家、支援機関などが参加するネットワーキングイベントなども開催されています。
行政によるスタートアップ支援が充実している
渋谷区では、スタートアップの創出や成長を後押しするため、さまざまな支援制度や取り組みを実施しています。例えば、区内を実証実験のフィールドとして活用できるプロジェクトや、スタートアップを認定する制度などがあり、事業の立ち上げや新しいサービスの検証を支援しています。
また、外国人起業家が日本で起業しやすくなるよう、スタートアップビザの制度を活用した支援も行っています。こうした取り組みも、渋谷区がスタートアップの街として注目される理由の1つといえるでしょう。

●渋谷区のスタートアップ・起業支援レポートは「渋谷区のスタートアップ・起業支援」(外部サイト)
渋谷区が行うスタートアップ支援制度
渋谷区では、スタートアップの立ち上げや事業拡大を後押しするため、さまざまな支援制度を実施しています。主な取り組みは次の通りです。
- 実証実験プロジェクト(Testbed City Shibuya)
- スタートアップ認定制度(S-Startups)
- 外国人起業活動促進事業(スタートアップビザ)
実証実験の機会の提供や認定制度などを通じて、起業に挑戦しやすい環境づくりを推進しています。
実証実験プロジェクト(Testbed City Shibuya)
Testbed City Shibuyaは、渋谷区をフィールドとして新しいサービスや技術の実証実験を行える支援プロジェクトであり、社会課題の解決に資する取り組みを募集・採択し、実証まで一体的に支援する仕組みです。スタートアップ企業などが開発したプロダクトやサービスについて、実際の都市環境で検証する機会を提供しています。
また、実証実験には区民モニターが参加するケースもあり、利用者目線でのフィードバックを得られる点も特徴です。
採択されると、実証実験の実施に向けた関係機関との調整支援や、実験フィールドの提供などのサポートを受けられます。新しいビジネスモデルの検証や、サービスの社会実装に向けたステップとして活用できる制度です。
概要 | 渋谷区をフィールドとして、新しいサービスや技術の実証実験を行うスタートアップなどを支援するプロジェクト |
|---|---|
特典 | 実証実験の実施に向けたフィールドの提供や、関係機関との調整支援などを受けられる |
スタートアップ認定制度(S-Startups)
S-Startupsは、渋谷区が運営するスタートアップ認定・支援制度です。認定を受けたスタートアップは、コミュニティ拠点「SHIBUYA BRIDGE」 をオフィスとして無料で活用できるほか、 支援機関とのマッチング機会の提供や、連携企業のツール・サービスの優待 など、事業の立ち上げや成長を後押しするさまざまな支援を受けられます。
なお、募集時期は年度ごとに変わるため、最新情報については Shibuya Startup Support の公式サイトで確認しましょう。
概要 | 渋谷区が有望なスタートアップを認定し、事業の成長を支援する制度 |
|---|---|
特典 | コミュニティ拠点のオフィス利用や、支援機関とのマッチング機会の提供などの支援を受けられる |
外国人起業活動促進事業(スタートアップビザ)
外国人起業家向けスタートアップビザ制度は、外国人が日本で起業するための準備を支援する制度です。渋谷区では、起業を予定する外国人の事業計画を確認し、「起業準備活動計画確認証明書」を発行しています。
外国人起業家はこの証明書をもとに在留資格を申請することで、日本に滞在しながら起業準備を進めることができます。
概要 | 外国人が日本で起業するための準備活動を管理・支援する制度 |
|---|---|
特典 | 起業準備のための在留資格を申請し、日本に滞在しながら起業準備を進められる |
SHIBUYA CITY DASHBOARD では、「渋谷区のスタートアップ・起業支援」レポートを通じて、スタートアップ企業の所在地や資金調達額などのデータを可視化しています。これらの情報をもとに渋谷のスタートアップ環境を把握したうえで、区の支援制度を確認すると、渋谷で挑戦する具体的なイメージをつかみやすくなります。
●渋谷区のスタートアップ・起業支援レポートは「渋谷区のスタートアップ・起業支援」(外部サイト)

東京都や国が実施する主な補助金・助成金
渋谷区でスタートアップや店舗ビジネスを始める際は、補助金や助成金の活用も検討できます。創業期は設備投資や内装工事、広告宣伝などで資金が必要になる場面が多いため、公的な支援制度を活用することで初期負担を抑えられる可能性があります。
ここでは、東京都や国の創業者向けの主な補助金・助成金制度 をご紹介します。なお、制度内容は変更になる可能性があるため、最新の情報を各制度の詳細サイト(リンク先)でご確認ください。また、制度に関するお問い合わせは、各補助金・助成金の実施主体へお願いいたします。
創業助成事業(東京都)
都内での創業を促進することを目的に、創業予定者や創業から5年未満の中小企業者等を対象に、事業立ち上げに必要な経費の一部を助成する制度です。
概要 | 創業期の事業立ち上げに必要な経費(賃借料・広告費・人件費など)を助成 |
|---|---|
詳細サイト |
小規模事業者持続化補助金<創業型>(国)
創業間もない、またはこれから創業する小規模事業者に、事業の成長や安定化を後押しすることを目的とした国の補助制度です。
概要 | 起業直後の販路開拓や業務効率化(広報費や機械装置等費など)を支援 |
|---|---|
詳細サイト |
デジタル化・AI導入補助金(国)
デジタル化・AI導入補助金は、旧「IT導入補助金」を基に制度が見直されたもので、事業者のデジタル化や業務効率化を後押しする制度です。
概要 | 起業時に必要となるITツールの導入費用(ソフトウェア購入費、導入コンサルティング費など)を支援 |
|---|---|
詳細サイト |
キャリアアップ助成金(国)
キャリアアップ助成金(正社員化コース)は、非正規雇用から正社員への転換を促進することで、企業の人材確保や定着を支援する制度です。
概要 | 当初、非正規雇用で採用した従業員を、正社員へ転換した場合に支給 |
|---|---|
詳細サイト |

渋谷区でスタートアップを検討している人へ
渋谷区は、スタートアップの成長を支援するさまざまな制度や取り組みを整備している地域です。渋谷区主導のスタートアップ支援プログラム「Shibuya Startup Support」では、認定制度である S-Startups や、起業家同士の交流の場である SHIBUYA BRIDGE でのイベントなどを通じてスタートアップ企業が挑戦しやすい環境づくりを進めています。また、渋谷区の制度に加えて、国や東京都が提供する補助金・助成金を活用することで、創業初期の資金面の負担を軽減できる可能性もあります。
事業計画の精度を高めるためには、SHIBUYA CITY DASHBOARDのような公的データの活用も有効です。渋谷区の最新データを確認し、エリアの特性や市場動向を客観的に把握したうえで戦略を立てることが、スタートアップ成功への第一歩となるでしょう。
●最新の渋谷区のデータは「SHIBUYA CITY DASUBOARD」:産業カテゴリ
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