渋谷区の外国人観光客の動向とは? 訪問率・宿泊・消費・情報源をデータで解説

渋谷は、外国人観光客におすすめのスポットとして近年人気が高まっており、訪問率は2022年から3年連続で1位を獲得しています。この記事では、渋谷の観光の現状から課題を把握し、おすすめの観光スポットを 幅 広く解説します。

更新日

2026年4月15日

渋谷の外国人観光客の現状

日本、特に東京を訪れる外国人観光客にとって、渋谷は人気の観光スポットの1つです。2022年から2024年にわたって、渋谷は東京都を訪れる外国人(訪都外国人)の訪問先として3年連続で1位を獲得しています。

また、渋谷区内に宿泊する外国人観光客の推移は、2022年以降増加傾向にあります。加えて、2019年と2023年を比較すると、2023年は宿泊日数が1.5泊、1人あたりの消費総額は3.8万円増加しており、滞在の長期化と消費額の拡大が見られる点も特徴です。

観光客の情報源としては、SNSが多く利用される傾向があります。特に若年層を中心に、旅行前の行き先の決定や現地での行動選択において、SNSが重要な役割を果たしているといえるでしょう。

こうした動向から、渋谷は観光客による消費や情報発信が活発に生まれるエリアであり、新たなビジネスチャンスが期待できる地域であるといえます。

● 最新の渋谷区のデータは「SHIBUYA CITY DASUBOARD」:渋谷区の観光動向

渋谷の外国人観光客の現状のグラフ
渋谷の外国人観光客の現状(外部サイト)

渋谷区の観光の課題

近年、渋谷区には多くの来街者が訪れ、街の賑わいにつながっている一方で、来訪が特定の場所や時間帯に集中する傾向があり、混雑や回遊の偏り、マナー面を含む地域への影響といった課題が指摘されることがあります。

こうした課題を解決するために、渋谷区の各エリアの個性や魅力を生かしながら、観光視点で区全体の価値を高めていくことが重要です。そのためには、観光の状況をデータや実態に基づいて把握し、地域の声も踏まえながら、必要な対応を検討していくことが求められます。

オーバーツーリズムの課題の写真

渋谷のカルチャーを体験する観光スポット

ここからは、渋谷のおすすめ観光スポットをご紹介していきます。

渋谷区の調査によると、渋谷・表参道・原宿エリアを訪れた外国人観光客の来訪動機としては「カルチャーを体感したかったから」の割合が最も高くなっています。実際、渋谷 では流行の最先端を担うエリアと歴史的スポットが近接しており、近代的なカルチャーと伝統的なカルチャーが共存する街として評価されています。

また、訪日外国人の多くが食事を楽しみに来日しており、東京でも同様の傾向が見られます。旅行中の食費支出額も宿泊費に次いで多いなど、外国人観光客が日本の食事に非常に魅力を感じていることがうかがえます。

この特徴を踏まえ、渋谷のおすすめ観光スポットを4つご紹介します。

外国人観光客の来訪動機
外国人観光客の来訪動機(外部サイト)

日本の古き良き風情を感じる飲み屋街「のんべい横丁」

渋谷駅からほど近く、昭和に誕生した「のんべい横丁」は、レトロな雰囲気が残る飲み屋街で、外国人観光客にも人気のスポットです。高層ビルが立ち並ぶ渋谷の街並みのなかで、昔ながらの風情が感じられるこの横丁での体験は、食事を楽しむだけでなく、人の温もりも感じられることでしょう。

魅力

日本の風情を感じながら飲食を楽しめる

おすすめの人

日本の食文化やレトロな雰囲気を楽しみたい人

のんべい横丁
のんべい横丁

最先端カルチャーの中心「スクランブル交差点」

1日約50万人が通行するといわれている「スクランブル交差点」は、日本の都市文化を象徴するスポットとして外国人観光客にも広く知られています。また、渋谷を代表する名所の1つでもあり、若者文化、ひいては日本のトレンドを生み出す中心地として認識されています。

魅力

日本の最先端カルチャーが集まり、近代的な雰囲気を感じられる

おすすめの人

日本の都市文化や最新トレンドに触れたい人

スクランブル交差点の写真
スクランブル交差点

日本の伝統を感じる歴史的建造物「明治神宮」

1920(大正9)年に創建され、第122代天皇である明治天皇と皇后の昭憲皇太后 を御祭神として祭る「明治神宮」は、渋谷駅から電車で1駅、徒歩20分ほど の場所にある歴史ある神社です。約70万平方メートル の人工林に囲まれた広大な境内は、都心とは思えない静けさが広がり、外国人観光客にも人気のスポットとなっています。

魅力

創建100年を超え、日本の伝統的な雰囲気を感じられる

おすすめの人

日本の伝統的な雰囲気を楽しみたい人

明治神宮の鳥居の写真
明治神宮の鳥居

重要文化財の旧朝倉家住宅

旧朝倉家住宅は1919年 、東京府議会議長や渋谷区議会議長を歴任した朝倉虎治郎氏によって建てられました。接客のための座敷や家族のための居室、茶室、そして回遊式庭園が残されており、大正時代の邸宅文化を今に伝えています。

魅力

活気ある街、渋谷にありながら、落ち着いた時間を過ごせる空間です。

おすすめの人

大正時代の建築や邸宅文化に興味がある人

旧朝倉家住宅の座敷と庭園の写真
旧朝倉家住宅の座敷と庭園

外国人観光客の来訪を渋谷区の活力につなげる

世界的に知名度のある観光スポットや商業施設が集まる渋谷には、多くの外国人観光客が訪れ、街の活気を支えています。こうしたインバウンド需要は、混雑やマナー面などの課題も指摘されている一方で、さまざまな分野の事業者にとっては直接的な売上機会の増加につながるほか、SNSを通した認知拡大や将来的な市場の拡大といったメリットをもたらしています。

ただし、外国人観光客の増加は混雑やマナー面での問題につながることもあります。今後は、観光にかかわるデータや地域の人々の意見をよく調査・観察することで現状の課題を解決し、渋谷区全体の活力を向上させるような対応が求められています。

●最新の渋谷区のデータは「SHIBUYA CITY DASUBOARD」:渋谷区の観光動向

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