
まだ見ぬ学びに、会いに行こう。
令和8年(2026年)8月15日・未来の学校特集号

渋谷の子どもたちの学びは教室の中だけにとどまりません。
探究し、つながり、創り出す。
そんな新しい学びを支える『未来の学校』づくりが、今、着実に進んでいます。
動き出した『未来の学校』
区では、教育DXや「探究」などの新たな学びに挑戦するとともに、令和31(2049)年度までに老朽化した計22校の学校施設を建て替えるなど、ソフトとハードの両面から『未来の学校』プロジェクトを進めています。
また、このプロジェクトでは、子どもたちの学びの場のみならず、地域との新たなつながりを生み出す学校づくりを進めています。
本紙では、現在推進している新たな学びと教育環境の他、間もなく開校する「西原キャンパス」や校舎建て替えのロードマップなどを紹介します。

未来の学びが広がる学校へ
可能性を引き出す学校づくり
渋谷区の『未来の学校』では、教室の枠を超えて学びが広がる多様な学習環境を整備しています。
子どもたちは、それぞれの個性や興味を生かしながら、自ら学び続ける力を育んでいます。

社会との出会いが、子どもの可能性を広げる 「未来共創空間」
生徒たちの「好き」や「やってみたい」という知的好奇心をもって、探究・創作活動などに取り組める空間です。学校の枠を超えた出会いや体験を通じて視野や可能性を広げ、自ら考え行動する力を育んでいきます。
7年に開校した「青山キャンパス」では、生徒が企画する探究活動や、大学生・企業との共創プロジェクトなど、「未来共創空間」からさまざまな挑戦が始まっています。



新しい学びのパートナー 「デジタルツール」
区では、対面とデジタルでの学び、それぞれの良さを生かしながら、子どもたちの可能性を広げる教育を進めています。1人1台配備されたデジタル端末は、子どもたちが自分の考えをまとめたり、友達と意見を共有したりする学びを支えています。
生徒の理解度や関心に合わせたAI型学習ドリル「Qubena(キュビナ)」や、AIが搭載された対話型の英語ドリル「ELSA School(エルサスクール)」の他、探究学習ツール「Inspire High(インスパイアハイ)」、デザイン作成ツール「Canva(キャンバ)教育版」などを活用することで、基礎学力の定着と探究学習への発展を図っています。



好奇心を、問いを深める原動力に 「探究『シブヤ未来科』」
渋谷区立の小中学校に通う子どもたちは、「探究『シブヤ未来科』」で自ら問いを見つけ、学びを深めています。これまでの先生が教えるだけの授業ではない、子どもたち自らが学びをつくり、幼児期の遊びで経験したようなワクワク感や好奇心、一人一人に備わった自ら学ぶ力・創造性を発揮して、主体的に探究を進める学びを展開しています。
各教科で学んだ知識を駆使して探究することで、子どもたちが未来をより良く生きる力を身に付けることを目指しています。



未来の学校は、強みを生かす教育へ
区では、子どもたちの知的好奇心を駆り立て、一人一人が主体的な社会のつくり手となるための教育のアップデートを進めています。
その中で、「主体的に未来をつくる力」の育成を目指すために、区立中学校において「特色づくりプロジェクト」をスタートしました。
Q「特色づくりプロジェクト」ってなに?
A: これからの社会を生きる子どもたちが、自分で考え、仲間と協力しながら、未来をつくっていく力を身に付けられるよう、区立中学校それぞれに「特色」を設ける取り組みです。
Q どんな学びが始まるの?
A: 目指すのは、変化の激しい未来社会の中で、自分らしく考え、行動し、新しい価値を生み出せる力を育むことです。そのために、各校では以下の4つのテーマを軸に、特色ある教育を展開します。
Q これからの教育はどう変わるの?
A: これまでの「知識を学ぶ」だけの学習から一歩進み、子どもたちが自ら問いを立て、仲間と協力しながら課題解決に取り組む学びへと進化していきます。
ICTの活用や英語教育、探究学習、地域・大学などとの連携といった、各校に共通する「学びの基盤」を充実させた上で、生徒が自分の興味や関心に応じて、多様な学びに触れられる教育を展開します。
アントレプレナーシップ

(広尾中学校・原宿外苑中学校)
身近な社会課題に気付き、自ら考え、挑戦し、行動する力を育成
サイエンス・テクノロジー

(鉢山中学校・代々木中学校)
最先端テクノロジーを活用しながら、科学的・論理的に物事を捉えて考える力を育成
グローバルコミュニケーション

(笹塚中学校・松濤中学校)
多様な文化や価値観を持つ人と対話し、互いに理解し合いながら協働する力を育成
アート・デザイン

(上原中学校・渋谷本町学園中学校)
表現や創造の活動を通じて、自分や他者の思いを形にする力を育成

(注)詳しくは、区立中学校の特色づくりプロジェクトのページを確認してください。
学校施設の建て替えも進んでいます
『未来の学校』プロジェクトでは、「渋谷区『新しい学校づくり』整備方針 学校施設の未来像と建て替えロードマップ」に基づき、計画的に学校施設の建て替えを進めています。『未来の学校』第一弾として7年9月に開校した「青山キャンパス」に続き、8月末には「西原キャンパス」が開校します。
未来の学校 第2弾 西原キャンパス

「好き」から学びが広がる空間
スポーツセンターの敷地の一部に仮設校舎を建設しました。小・中学校3校が順次使用します。
住所
西原1-40-34
階層
鉄骨造3階建て
「子どもの学び舎」だけじゃない 人々が集う、地域の拠点
地域への開放

地域のスポーツ・交流の場として、体育館を地域開放(10月~)
避難所機能

発電機や非常用トイレ、空調設備を設置するなど、安全・安心な避難環境を確保