
いつまでも、恋人たちが集う美しい街であってほしい。
令和8年(2026年)5月1日号
ヒット曲『渋谷で5時』のリメイクを機に渋谷区観光協会アンバサダーに就任した歌手の鈴木雅之さんに、楽曲やミュージックビデオ制作に込めた渋谷への思いを伺いました。

昭和31(1956)年東京生まれ。昭和55(1980)年にシャネルズとしてシングル『ランナウェイ』でメジャーデビュー。昭和61(1986)年にはシングル『ガラス越しに消えた夏』でソロデビューを果たし、『もう涙はいらない』『恋人』『違う、そうじゃない』『渋谷で5時』など、数多くのヒット曲を送り出す。令和8(2026)年にはソロデビュー40周年と70歳古希の節目を迎え、記念のデュエット・ベスト・アルバムを発表するとともに、実姉・鈴木聖美さんとの共演による全国ツアーを予定するなど、節目の年に向けた活動を展開している。
令和ならではの『渋谷で5時』を表現
自己紹介をお願いします。
鈴木:鈴木雅之です。今年、ソロデビュー40周年と古希(70歳)のダブルアニバーサリーイヤーを迎えるにあたり、今回のアルバム・テーマを“デュエット”にしようと考え、平成5(1993)年にリリースした『渋谷で5時』を3月にリメイクさせていただきました。デュエットソングの定番として皆さんに愛され続けてきたこの曲を、渋谷凪咲さんとのデュエットで令和版としてアップデートし、渋谷の街に届けられたことをとてもうれしく思っています。
『渋谷で5時(2026 Ver.)』のミュージックビデオは実際に渋谷の街中で撮影されたそうですね。街の変遷をどのように感じましたか?
鈴木:平成5(1993)年にミュージックビデオを渋谷の街中で撮影させていただいたのと同じように、今回もさまざまな場所で撮影をさせていただきました。あの頃と比べると、本当に街が様変わりしましたよね。そんな中、忠犬ハチ公銅像(以下「ハチ公像」)と渋谷スクランブル交差点(以下「スクランブル交差点」)は33年経った今も変わらず、渋谷のランドマークとして存在し続けています。僕はハチ公像の変わらない存在感が好きですし、日本人だけでなく世界中の人たちがスクランブル交差点を目指して来てくれることがとても誇らしいです。今回のミュージックビデオでは、ハチ公像を映したり、実際に秋田犬の子犬たちと戯(たわむ)れたりするシーンも撮影しました。雨のスクランブル交差点で渋谷凪咲さんと相合い傘をするシーンや、東急東横線・東京メトロ副都心線の渋谷駅構内での撮影も新鮮でした。皆さんのご協力のおかげで、さまざまな場所で『渋谷で5時』を表現できたと思っています。
『渋谷で5時』は、元々どのような思いから制作された楽曲なのでしょうか?
鈴木:この曲を最初にリリースした当時は、ご当地デュエットソングというものがあまりなかったんです。そこで、キラキラとした渋谷の街でデートをするという身近な世界観の曲をつくって、皆さんと一緒に楽しめたらいいなと思いました。そんなことを考えていた矢先、『渋谷で5時』というタイトルがパッと降ってきたんです。本当に奇跡のような始まりだったことを今でも覚えています。そして、ありがたいことに、リリースから30年以上経った今も、カラオケで歌われていて、僕もステージで歌い続けています。「渋谷」という地名を最も連呼しているミュージシャンではないかと思います(笑)。
時を経て新しく生まれ変わったこの曲が、渋谷の街でどのように受け継がれてほしいとお考えですか?
鈴木:音楽というのは耳にした瞬間、誰もが主人公になることができます。『渋谷で5時』を聴いて、街に出かけていく時のワクワク感や、待ち合わせしている時のドキドキ感を味わってもらいたいです。そうした高揚感をいつの時代も、いくつになっても、忘れないでいてほしいと思っています。また、日本にはカラオケという素敵な文化がありますので、皆さんそれぞれの『渋谷で5時』として歌い続けていただけたら光栄です。令和版ならではの新たなアレンジやキャッチーな振り付けもぜひ、楽しんでください。
きれいなまちづくりは、街を好きになることから
これまで『渋谷で5時』の楽曲を通じて渋谷の街の魅力を広く発信し、今回のリメイクを機に渋谷区観光協会アンバサダーに就任されました。今のお気持ちをお聞かせください。
鈴木:渋谷は若者が集う街から、世界中から人が集まるグローバルな街へと日々進化していますよね。インターネットなどを通じて街の魅力が発信されるのはうれしいことですが、一方で路上飲酒やごみのポイ捨てに関するニュースを聞くと、寂しい気持ちになります。今回、渋谷区観光協会アンバサダーという大役を担うにあたっては、やはり僕はボーカリストとして、音楽を通じて渋谷の街の魅力を届けることが一番の使命だと感じています。「いつまでも恋人たちが集う美しい街であってほしい」という願いを歌や言葉として発信していきたいです。渋谷の街を好きになれば、街をきれいにしようという思いも自然と湧いてくるのではないのでしょうか。
渋谷区では「きれいなまちづくり活動」の一環として、6月1日からごみのポイ捨て行為に対する過料徴収(注)を開始します。こうした渋谷区の取り組みについて、どのようにお考えでしょうか?
鈴木:素晴らしい取り組みだと思います。楽しむだけでなく、マナーを守って街をきれいにすることは当たり前のことですし、そういった気持ちを一人一人持つことが大切です。「継続は力なり」という言葉があるように、『渋谷で5時』を歌い続けることで、この街を愛する気持ちを伝え続けていきたいです。
(注)ごみのポイ捨てへの対応を強化し、美しく健全なまちづくりを推進するため、「きれいなまち渋谷をみんなでつくる条例」が一部改正されました。詳しくは、ポイ捨てごみ対策を強化しますのページを確認してください。
音楽や人との縁をつないでくれた渋谷に感謝を込めて
鈴木さんにとって渋谷は、どのような街でしょうか?
鈴木:バンド活動を始めた10代の頃からよく通っていた街です。区内の音楽スタジオでリハーサルやライブをしたり、レコードやビンテージのデニムなどを扱うお店を巡ったりするのが好きでしたね。宮下公園の近くには毎週末のように通っていたお店があって、そこで当時働いていたスタッフは今、僕のステージ衣装を担当してくれています。楽曲制作を行うプライベートスタジオも区内にありますし、友人と食事をすることも多いです。さまざまな文化や人をつないでくれた渋谷の街は、僕にとって大切なホームグラウンドです。
渋谷区で思い入れのある場所や印象的なエピソードを教えてください。
鈴木:一番思い入れがある場所は、なんといっても渋谷公会堂です。10代の頃からたくさんのアーティストのコンサートに行きましたし、僕自身もソロデビューを含め、数々のステージに立たせていただきました。渋谷公会堂でソロデビューした際には、自分でチケットを買って、僕の音楽活動を誰よりも応援してくれていた父にプレゼントしました。その時、「一人でも多くの人に来てもらいたいから、パイプ椅子に座るよ」と父が言ってくれたのを鮮明に覚えています。ソロデビューで不安だらけの中、ステージの袖から父のシルエットを見つけた時の気持ちは今でも忘れられません。渋谷公会堂は、歌い手として新しいスタートを切るときにいつも背中を押してくれた大切な場所です。
今後の活動目標や夢をお聞かせください。
鈴木:まずは、6月から始まる全国ツアーを成功させることが目標です。ダブルアニバーサリーであり、また姉と一緒に回る初めてのツアーなので、とても楽しみですね。僕にとって一番大切なことは、ずっと歌を歌い続けることです。健康第一で楽しみながら、皆さんに最高の“古希ソウル”を届けたいと思っています。次の目標は80歳の“傘寿ソウル”、そして88歳の“米寿ソウル”も目指していきます(笑)。自分でも楽しみです。
いつまでも元気に輝き続ける秘訣(ひけつ)を教えてください。
鈴木:ジャンルや年齢にかかわらず、さまざまな人たちと関わりながら、刺激を受けることが大切だと思います。今回、デュエットしていただいた渋谷凪咲さんと私は約40歳の年齢差がありますが、不思議なことに一緒に歌っていると、年齢を超えて同じ目線になれるんです。これぞ、“ラブソング・マジック”だと思います。渋谷の皆さんもぜひ、この曲を通じて心にトキメキを取り戻し、これからも人生を楽しんでいただきたいと思います。歌を歌うことは、とても自然なことです。歌に背中を押されて、あの時の気持ちがよみがえったいう経験は誰しもあるのではないでしょうか。どんな歌にも忘れていた、何か“素敵なもの”を与えてくれる力があると信じています。
最後に、区民の皆さんにメッセージをお願いします。
鈴木:『渋谷で5時』という楽曲を通じて、渋谷という街が、これからも人が集う、より良い街になっていってほしいと願っています。僕もこの曲をずっと歌い続けていきますので、皆さんもぜひ、一緒に楽しんで、渋谷の街をもっと好きになっていただけたらうれしいです。


「渋谷のラジオ」で放送中!
鈴木さんへのインタビューに関する特集は、5月5日・12日に「渋谷の星」で放送します。
渋谷のラジオ87.6MHz(外部サイト)
防災行政無線による夕方のチャイム放送が『渋谷で5時』に変更になります
日時
5月1日(金曜日)~10日(日曜日)17時~
問い合わせ
防災課災害対策推進係 電話:03-3463-4475 FAX:03-5458-4923

問い合わせ
広報コミュニケーション課広報プロモーション係 電話:03-3463-1287 FAX:03-5458-4920
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