ちがいをちからに変える街。渋谷区

マイポータル
  1. TOP
  2. 区政情報
  3. しぶや区ニュース
  4. 令和7年(2025年)9月15日・東京2025デフリンピック特集号
  5. 現在のページ

きこえない・きこえにくい人のためのオリンピック 渋谷でデフリンピックを楽しもう!

令和7年(2025年)9月15日・東京2025デフリンピック特集号

今年11月、4年に一度開かれるデフリンピックの舞台の一つとして、開会式・閉会式および卓球競技が渋谷区で行われます。
本ページでは、大会の概要や手話を使った応援方法、デフリンピック開催に向けた渋谷区の取り組み、選手の皆さんからのメッセージなどを紹介します。

デフリンピックとは?

英語で「耳がきこえない」という意味の「デフ(Deaf)」という言葉と「オリンピック」を組み合わせた造語です。世界中の聴覚障がいのあるアスリート(デフアスリート)が出場します。

概要 まずは大会を知ろう!

大会名称

第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025

大会期間

11月15日(土曜日)〜26日(水曜日)(12日間)

競技数

21競技(一部競技を除いて、オリンピックと同様のルールで実施)

参加国・地域

70か国~80か国・地域

参加選手

約3,000人

会場

東京都、福島県、静岡県

配信

YouTube「TOKYO 2025 DEAFLYMPICS」(注)一部競技のみ

区内の会場

  • 東京体育館(千駄ヶ谷1-17-1)
    開会式・閉会式および卓球競技が行われます。
  • 国立オリンピック記念青少年総合センター内「デフリンピックスクエア」(代々木神園町3-1)
    大会の運営拠点や、ろう文化の発信拠点、バスケットボール・バレーボールの練習会場として使用されます。
東京2025デフリンピックのイベントロゴマーク
大会エンブレム
東京2025デフリンピックの銀・金・銅のメダル
メダル(表)

大会ホームページ(外部サイト)

知っておきたい!デフリンピック豆知識

  • 第1回は、大正13(1924)年にフランス・パリで開催されました。
  • 今大会は、夏季・冬季含めて日本初開催かつ100周年の節目を迎える記念すべき大会です。
  • 前回大会で日本は、金メダル12個を含む過去最多の30個のメダルを獲得し、今大会も熱戦が期待されています。

特徴 視覚的な工夫をした競技環境が整えられています。

デフリンピックは、補聴器などの補助機器を外した状態で、55デシベル未満の音がきこえない選手が出場できます。選手は、補助機器を外して競技を行うため、手話通訳者を通じて監督・コーチとコミュニケーションを取ります。

音を視覚的に補う視覚的情報保障の例

スタートランプ

陸上競技では、スタートの合図を音ではなく、光の色で知らせる「スタートランプ」を使用します。
赤「位置について」

赤色に光るスタートランプ
画像提供:株式会社ニシ・スポーツ

黄「用意」

黄色に光るスタートランプ
画像提供:株式会社ニシ・スポーツ

緑「スタート」

緑色に光るスタートランプ
画像提供:株式会社ニシ・スポーツ

サッカー競技では、審判が笛と同時に旗でも合図します。

左手に旗をかかげ右手を指して合図を出す審判
画像提供:一般財団法人全日本ろうあ連盟

応援方法 一人一人の応援が選手たちの大きな力になります。

声での応援のほか、旗やうちわを使ったり、手話やジェスチャーで体を使ったり、「目で見える応援」で会場を盛り上げましょう!

バスケットボール日本代表・丸山香織選手と一緒に手話で応援してみよう!

「拍手」の手話表現

両手を上げて、手をひらひらと動かします。

両手を肩のあたりまであげて手首をひらひらと動かすポーズ

「がんばれ」の手話表現

両手で拳を作り、胸の前で2回、下ろします。

親指を下にして両手を握り、胸の前で2回下ろすポーズ

「おめでとう」の手話表現

(1)おなかの前で両手を軽く握ります(親指は上)。

親指を上側に向け両手をお腹の前で握るポーズ

(2)手をパッと開きながら、上に向かって動かします。

両手の平を自分の方に向けてパッと開き、開いたまま上に向かって動かすポーズ

デフリンピック開催に向けた渋谷区の取り組みを紹介します

渋谷区では、区全体で大会を盛り上げるとともに、ろう者の文化や手話言語への理解促進を図ることを目的に、さまざまな取り組みを行なっています。

1 応援アート

原宿外苑中学校の生徒と渋谷区在住のイラストレーター・門秀彦さんが手話の「拍手」をモチーフにした応援アートを制作しました。応援アートは、千駄ヶ谷大通り商店街のフラッグや区オリジナル応援グッズ、エールカードなどに活用されます。

門秀彦氏のアート作品
応援アート
応援アートに文字や絵を書き込む中学生の皆さん
制作の様子

エールカードとは?

応援アートをもとに作られた選手へのオリジナル応援メッセージカードです。

丸型のメッセージカード「エールカード」

門秀彦さんからのコメント

「世界中から集まるデフアスリートを応援する」というコンセプトで、世界共通の「拍手」の手話をモチーフに制作しました。大会期間中、この応援アートが商店街のフラッグなどに掲出され、たくさんの拍手で選手の皆さんをお迎えできることを楽しみにしています。

門秀彦氏の写真
プロフィール

ろう者の両親を持ち、音声言語や手話だけでは伝えきれない思いを表現するため、幼少期から絵を描き始める。現在は、言葉に頼り過ぎないコミュニケーションの大切さを伝えるため、「Smile Talking Hands」をコンセプトに創作活動を続けている。

2 デフリンピック応援展示

応援アートやパネルの展示、大会開催までのカウントダウンボードの設置、区オリジナルの応援動画の放映などを行なっています。

期間

11月14日(金曜日)まで

場所

区役所本庁舎1階東エントランスほか
(注)応援動画は渋谷区公式YouTubeチャンネルでも視聴できます。
渋谷区公式YouTubeチャンネル(外部サイト)

デフリンピックに関するパネルや旗が展示されているスペース
パネル展示
デフリンピックまであと100日と掲示された手作りのカウントダウンボード
カウントダウンボード

3 レガシースポーツ学校訪問事業 全ての区立小学校・中学校で実施しています。

デフアスリートによる手話言語を交えた講話や競技体験を通じて、音に頼らず、体の動きや表情によるコミュニケーション方法を学ぶ授業を実施しています。

手話を使って講話をしている様子
講話
競技体験としてサッカーをする学生たち
競技体験

4 渋谷区スポーツボランティア制度 渋谷区のスポーツを支える担い手を募集中です。

区独自のスポーツボランティアが、さまざまな大会やイベントで活躍しています。今年度は、デフスポーツの普及に向けて、障がいの有無にかかわらず、誰もがスポーツを楽しめる環境を整えるため、ろう者とのまち歩き研修や手話講座を実施しました。
渋谷区スポーツボランティアホームページ(外部サイト)

ゲストのろう者と手話で交流をするボランティアの参加者
5月に行われたまち歩き研修
ろう者から手話を教わる参加者の様子
7月に行われた手話講座