エボラ出血熱とは
エボラ出血熱は、エボラウイルスによる感染症で、非常に致死率の高い疾患です。
感染経路
症状がでている患者の体液など(血液、分泌液、吐物、排泄物)やそれに汚染された物質(注射針など)に十分な防護なしに触れた際、ウイルスが傷口や粘膜から侵入することで感染します。流行地では感染した野生動物(オオコウモリ、サルなど)の死体やその生肉に直接触れることで感染します。一般に症状のない患者からの感染や空気感染はありません。
症状・治療
症状
潜伏期間は2~21日(通常は7~10日)で、発症は突然の発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、咽頭痛などを起こします。それに続いて、嘔吐、下痢、胸部痛、出血(吐血、下血)などの症状が現れます。感染したときの致死率は高く、症状は2~3日で急速に悪化し、約1週間程度で死に至ることが多い疾患です。
治療
特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法を行うこととなります。
予防のポイント
予防接種はありません。流行している地域に立ち入らないことが重要です。やむを得ず流行地域に入る場合は、関連情報などを確認し、基本的な衛生対策(手洗い、患者や動物との接触を避ける)を確実に行って感染を防いでください。
流行地域
現在のエボラ出血熱の流行地域については、下記のページでご確認ください。
エボラ出血熱の流行地域(外部サイト)
区民の皆さまへ
- 1か月以内に流行地域への海外渡航歴やエボラ出血熱の患者さんなどとの接触歴があり、発熱や頭痛などの症状がある場合は、医療機関を受診する前にまずは、保健所感染症対策係(電話:03-3463-2416)へ連絡してください。
- 夜間・休日は、東京都医療機関案内サービス「ひまわり」(電話:03-5272-0303)へ連絡してください。
医療機関の皆さまへ
- 発熱症状を呈する患者が来院した際には、必ず渡航歴を確認してください。
- その結果、過去1か月以内のギニア・リベリア・シエラレオネへの滞在歴が確認された場合は、保健所感染症対策係(電話:03-3463-2416)へ連絡してください。
- 夜間・休日は、東京都医療機関案内サービス「ひまわり」(電話:03-5272-0326)へ連絡してください。
- 発熱症状を呈する患者が来院した際には、当患者は院内(他者との接触を避けられる場所)で待機させてください。
- 電話にて相談を受けた際には、医療機関を受診せず自宅待機をし、最寄りの保健所にすぐに連絡するように指示してください。
- 詳しくはエボラ出血熱への医療機関における基本的な対応について(医療機関向け)をご覧ください。
お問い合わせ
地域保健課感染症対策係
電話 | 03-3463-2416 |
---|---|
FAX | 03-5458-4978 |
お問い合わせ | お問い合わせフォーム(外部サイト) |
- 03-3463-2416
電話
FAX
03-5458-4978
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