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令和8年第3回区議会定例会での発言
更新日
2026年9月29日
(令和8年9月11日(金曜日)、第3回区議会定例会本会議で述べた長谷部健区長の発言を掲載します。)
令和8年第3回定例会 区長発言
本日ここに、令和8年第3回渋谷区議会定例会を招集し、提出議案についてご審議をお願いすることとなりました。
この機会に、当面する区政の課題についてご説明申し上げ、区議会および区民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと思います。
まず初めに、本年7月に発生した令和8年熊本地震および令和8年8月千葉豪雨により亡くなられた人々の御冥福を心からお祈りするとともに、被害に遭われた人々へ心からお見舞いを申し上げます。
熊本地震では最大震度7を観測し、また千葉豪雨では、8月の平年の1か月の降水量の3倍以上となる記録的な大雨により、多くの人々が避難を余儀なくされるなど、大規模災害の脅威と日頃からの備えの重要性を、改めて強く認識したところです。
先月3日から、熊本地震の被災地支援として義援金の受付を開始し、多くの皆様から温かいご協力を頂いています。引き続き、被災地の復旧・復興を支援してまいります。
それでは、以下、具体的な施策について申し上げます。
1 初めに、防災についてです。
本区においては、これまでも、首都直下地震などの大規模災害に備え、自助・共助・公助の考え方を基本に、防災対策を推進してまいりました。在宅避難を基本とした備蓄の普及啓発、家具転倒防止対策への支援、自主防災組織や避難所運営委員会の活動支援など、地域防災力の向上に取り組んでいます。
さらに、地域防災力の強化と震災に強いまちづくりを推進するため、区内11地区の避難所となる小中学校などを会場に「渋谷防災キャラバン」を実施しています。
あわせて、災害時相互応援協定を締結している自治体とは、災害時のみならず平時から顔の見える関係を築くため、継続的な交流を進めているところです。
今後も実災害から得られた教訓を防災施策に的確に反映するとともに、平時からの防災・減災対策を総合的かつ計画的に推進し、区民の生命と財産を守る災害に強いまちづくりを進めてまいります。
2 次に、公共ごみ箱の設置についてです。
従来は、ごみ箱を設置しないことで「ごみは持ち帰る」という意識の定着を図ってまいりました。この考え方自体は、現在も重要であると考えています。
一方、日本観光振興協会のデジタル観光統計によれば、本区の来訪者数は、令和4年4月の約165万人から令和8年4月には約270万人へと約1.6倍に増加しており、国内外から多くの人が訪れる状況にあります。
さらに、ICTを活用したスマートごみ箱など新たな技術により、従来課題とされていた管理負担の軽減も可能となっています。
このため本区では、「捨てない」意識の醸成に加え、「適切に捨てられる」環境整備を進めることが、より実効性の高いポイ捨て対策につながると判断し、公共ごみ箱の設置を進めることとしたものです。
こうした考えのもと、都の補助制度を活用することを前提に、特に人流が集中し、ポイ捨て対策強化が求められている渋谷駅周辺に公共ごみ箱を設置するための補正予算案を今定例会に提案しています。
今後は、ルールによる抑止と環境整備の両輪で対策を進め、地域や事業者の皆様と連携しながら、持続可能な運営の仕組みを構築し、より一層清潔で快適なまち渋谷の実現を目指してまいります。
3 次に、河津さくらの里しぶやについてです。
令和6年度に活用プランを策定し、基本設計を進めてきたところ、設計を進める中での検討や、二の平渋谷荘の利用者の意見を踏まえ、今回のリニューアルでは、施設内動線の分かりやすさや浴室機能を十分に拡張することなど、更なる機能向上が必要と考えています。
そのため、本館棟と温泉棟も建て替えることにより、更なる機能向上に加えて、効率的な配棟プランとより充実したバリアフリー化の実現、施設全体でのZEB Readyの達成による環境性能の向上、将来想定される本館棟の建て替えが不要となるため再度の休館を避けられることなど、区民の利用や施設運営において様々なメリットがあると判断し、追加の設計にかかる補正予算案を今定例会に提案しています。
多くの皆様に利用しやすく親しまれる施設となるよう、引き続き取り組んでまいります。
4 次に、初台出張所についてです。
初台出張所は、昨年度に策定した基本計画において、初台地区の公共施設の整備の中で、近隣の民間施設に移転する方針とし、移転先の検討を進めてきました。
これまで、町会の人々や先日実施した初台児童遊園地仮設施設に関する説明会でもご質問を頂くなど、地域の皆様にご心配をおかけしてきたところです。
移転先の検討は、利用者の利便性が損なわれないことを基本に進めてまいりましたが、その結果、初台商盛会の通りに面した民間駐車場にビルの建設が予定されており、そのビルの1階であれば出張所業務を行える広さが十分にあること、そして、初台駅からのアクセスにも優れていることなどから、所有者との協議を進め、そちらに移転することを考えています。
出張所の移転も含め、今後も初台地区の公共施設の整備事業を円滑に進められるよう、引き続き丁寧に取り組んでまいります。
5 次に、本町こもれびの家についてです。
旧本町幼稚園をリニューアルした障がい者施設「渋谷区本町こもれびの家」が来月下旬に開設します。
知的障がいのある人を対象に、緊急一時保護の「ちょこっとステイ」のほか、新たに自立生活体験を実施し、家族の高齢化や親亡き後を見据えた支援を強化します。
また、運営事業者の自主事業として、放課後などデイサービスや地域交流事業も実施し、障がい児支援のニーズにも対応しつつ、地域に愛される施設を目指してまいります。
6 次に、玉川上水旧水路緑道についてです。
現在、再整備工事が着実に進み、地域の魅力を更に向上させる緑道の姿が見えてきました。完成したコミュニティ農園の収穫体験に参加した親子から「土や作物に触れることがなかなかできない都心で、とても貴重な体験ができた」という声や、完成区間を利用した人から「夜間の照明がきれい」、「散策が楽しめるようよく考えて整備している」などの声が寄せられています。
今定例会においては、代々木緑道の再整備にかかる工事請負契約議案のほか、将来にわたって緑道全体を適切に維持管理できるよう、指定管理者の指定についての議案を提案しています。
引き続き、多様な地域活動によって、人と人とのつながり、コミュニティが形成される緑豊かな魅力的な空間となるよう、今後は指定管理者と緊密な連携を取りながら取り組んでまいります。
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以上、当面の課題について申し上げましたが、本定例会には、条例案2件、令和8年度一般会計補正予算案1件、令和7年度一般会計歳入歳出決算など4会計の決算審査、契約案件4件、指定管理者の指定案件9件、その他案件1件、諮問案件1件、報告案件9件をご提案しております。
よろしくご審議のほどお願い申し上げます。