ガの仲間にはチャドクガのように、一般家庭の庭や垣根に発生し、 体の表面にもった毒毛で接触した人に皮膚炎を引き起こすものがあります。被害を防ぐためには、 早期発見と早期駆除が大切です。
チャドクガの生態
チャドクガは、基本的には5月から6月頃と8月から9月頃の年に2回発生します。 年によっては気候の関係で3回発生する時もあります。ツバキやサザンカ、チャなどのツバキ科の樹木に発生します。
- 卵は、葉の裏側などに黄色で毛玉状のものを密集して産みつけます。
- ふ化した幼虫は、葉の裏側で頭をそろえて密集し、表皮を残しながら葉を食べます。 そのため、葉の表面がカスリ状となり、褐色に変化しているものがあれば発見することができます。 幼虫は成長するにつれて、葉の縁から食害するようになり、枝や幹の表面に移動するものが見られます。
- 成虫は、2センチメートルほどの黄色・黄褐色のガで、両方のハネの先に2個ずつの黒い点があります。走光性があり、 灯火を求めて家の中に飛来することがあります。
チャドクガの毒毛は危険
- 毒毛は、幼虫と成虫(ガ)の体の表面に密集してあるだけでなく、産みつけられた卵の表面や幼虫の脱皮殻にも残されています。
- この毒毛に接触すると、かぶれやかゆみなどの皮膚炎を引き起こします。
チャドクガの駆除と対策
駆除する際の服装に注意
できるだけ肌が露出しないように、長そで、長ズボン、ゴム手袋、帽子、眼鏡(ゴーグル)、マスクを着用し、 首のまわりにはタオルを巻くようにしてください。
卵、幼虫、成虫、脱皮殻には触れない
葉や枝ごと切り取って焼却するか、ビニール袋に入れて処分します。家に入ってきた成虫は、 追いかけたり殺虫剤をかけると暴れて毒毛が飛び散る心配があります。濡れ雑巾で止まっているところを上から押さえ、 そのままビニール袋に入れて処分します。
毒毛が付いた時、かぶれた時の処置方法
- こすったり、かいてはいけません。
- 毒毛が付いたと思われるところを、粘着テープを軽く当てて取り除いたり、水で洗い流してください。
- かぶれやかゆみには、抗ヒスタミン軟膏を使います。症状がひどい場合には、直ちに皮膚科を受診してください。
家庭での駆除が難しい場合
専門の駆除業者に相談、依頼してください。
駆除業者
東京都ペストコントロール協会(電話:03-3254-0014)
(注)駆除は、有料です。電話受付は、月~金曜日の9時~17時です。
お問い合わせ
生活衛生課事業係
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