認知症の症状がある人とその家族への支援
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- 更新日:
- 令和3年11月1日
認知症とはどんな病気
認知症とは「脳の病気」
認知症とは、さまざまな原因で脳の働きが悪くなり、記憶力や判断力が低下し、日常生活にまで支障が出るような状態で、通常の老化による衰えとは違います。
認知症にかかる一番の要因として挙げられるのは「年を取ること」です。
本格的な高齢社会を迎えた今、認知症はとても身近であるといえます。
若年性認知症とは
65歳未満で発症する認知症を総称して「若年性認知症」といいます。若年性認知症の人は、現役世代で就業中であることが多く、症状によっては仕事に支障が生じて仕事を辞めざるを得なくなり、経済的に困難な状況になってしまうことがあります。また、子育て中であったり、親の介護中であったりすることも多く、こうした場合は、生活全般にわたる総合的なサポートが必要になります。
若年性認知症の人を支援する制度がありますので、一人や家族だけで悩まず、まずは相談することをお勧めします。詳しくは、もの忘れのしおり10・11ページ(ページ内リンク)をご覧いただくか、東京都が設置している若年性認知症の人のための総合相談窓口 東京都若年性認知症総合支援センター(外部リンク)へ相談してください。また、住んでいる地区担当の地域包括支援センターでも相談を受け付けています。
認知症について相談したい
地域包括支援センターに相談
地域包括支援センター は、高齢者やその家族を支援するための総合相談窓口です。認知症について相談したい、介護保険サービスを利用したいなど、お気軽にご相談ください。 また、もの忘れが気になりはじめたら、まずはかかりつけ医に相談しましょう。日常的な診療や健康管理をしてくれる身近なかかりつけの医師を持つようにしましょう。
地域の中には、認知症患者の診療に習熟し、認知症相談医への助言などを行い、専門医療機関や地域包括支援センターなどとの連携の推進役となる医師である「認知症サポート医」がいます。認知症サポート医は、東京都が実施する認知症サポート医養成研修を修了した医師です。また、東京都では、地域のかかりつけ医に対し、適切な認知症診療の知識・技術や認知症の人とその家族を支える知識と方法を習得するため「東京都かかりつけ医認知症対応力向上研修」を実施しています。修了者の名簿などの詳細は、とうきょう認知症なび(外部サイト)でご確認ください。
また、渋谷区では医師を含む医療や介護の専門職による、もの忘れ相談会を実施しています。令和3年度もの忘れ相談会予定表(PDF 76KB)を参照の上、相談を希望される場合は会場となる地域包括支援センターにお申し込みください。
なお、地域包括支援センター職員への認知症に関する相談は、随時受け付けをしています。
認知症の早期診断・早期対応
認知症が疑われるサインに気づいたら、早めに医療機関を受診しましょう
認知症は治らないので、病院に行っても仕方がないと考えている人がいますが、他の病気と同じように、早期発見・診断・治療がとても重要です。原因となる病気への適切な対応により、認知症を治したり進行を遅らせたりすることができる可能性があります。また、早期に認知症についての理解を深め、正しい備えをすることで、症状が進行した後も自分らしい生活を続けられるようになります。
しかし、自分が認知症かもしれないという不安はとても大きいものです。家族や周囲の人が早期診断・早期対応をしたいと思っても、本人が受診や治療を拒むケースも見られます。認知症の人への適切なケアと、介護者自身の健康のためには、積極的に地域の医療や福祉サービスなどを活用することが大切です。地域包括支援センターなどの相談窓口でアドバイスを受けられますので利用してください。
認知症疾患医療センター
東京都の指定を受けた認知症の専門医療機関です。専門医による認知症の診断、および認知症に伴う行動・心理症状(怒りっぽさ・幻覚・妄想など)や身体合併症の対応を行っています。受診を希望される人は、事前に電話で予約をしてください。
東京都地域連携型認知症疾患医療センター 電話:03-3499-1917 |
東京都地域拠点型認知症疾患医療センター 電話:03-3303-7211(代表) |
渋谷区見守りキーホルダー
お出かけの際は見守りキーホルダーを持参しましょう
認知症の症状による行方不明の不安がある高齢者が保護された場合に、迅速に対応・情報提供するために本人情報の登録を受け付けています。
見守りキーホルダーは、住所・氏名、緊急連絡先などの情報を登録した番号が入ったキーホルダーです。 キーホルダーを持った人を保護した警察などから連絡があった場合は、24時間・365日対応のコールセンターから登録された本人情報を提供するとともに、緊急連絡先へと連絡させていただきます。
対象者:区内に在住し、在宅している65歳以上の人で、認知症の症状があり、見守りが必要な人
費用:無料
登録事項:本人の住所、氏名、性別、生年月日、電話番号、緊急連絡先、住所、続柄、電話番号
登録場所:地域包括支援センター

(注)片面に番号が入ります
渋谷区おかえりサポートメール
おかえりサポートメール(通称:おかサポメール)は、認知症により行方不明になる恐れがある人の情報を事前に登録し、万が一行方不明になったときに、協力者(おかえりサポーター)にメールで情報提供し、いち早く発見・保護へ繋げるものです
できるだけ早い段階で発見できることが、ご本人やご家族の安心につながります。またより多くの人にご協力いただくことで地域の見守りの輪が広がり、より早く発見・保護することが可能です。ご協力いただける区民の人、事業所の皆さまにつきましては、おかえりサポーターの登録をお願いします。携帯から簡単にお手続きできます。
渋谷区オレンジカフェ
いきいき、あんしん、ささええあいのまちづくり
認知症の人や家族、地域の人など誰もが参加でき、懇話や交流ができる場です。認知症支援のシンボルカラーであるオレンジから『渋谷区オレンジカフェ』という名前になりました。
外出するきっかけ作りやストレスの軽減を図る事を目指しています。
各カフェの詳細(開催日時、場所、連絡先など)は、下記『ものわすれのしおり』の20~23ページをご覧ください。また、最新の情報は、各カフェ、またはお住まいの地域の担当地域包括支援センターにお問い合わせください。
渋谷区認知症ケアパス
ものわすれのしおり
認知症の疑いから発症、進行とともに変化していく状態に応じてどのような医療や介護などの支援を受けられるのかを解説した冊子です。
冊子は各地域包括支援センターにて配布しています。
また、次からダウンロードすることもできますので、ご活用ください。
認知症サポーター養成講座

認知症の人とその家族が安心して暮らせるまち渋谷区を目指して
認知症サポーター養成講座とは、認知症について正しい知識と理解を持ち、認知症の人や家族を温かく見守る「認知症サポーター」になるための講座です。
講座を受講するには
地域包括支援センター主催で開催しています。詳しい日程・会場などは、令和3年度認知症サポーター養成講座予定表(PDF 79KB)をご覧ください。なお、事前申込制ですので、受講を希望される場合は、受付先の地域包括支援センターにご連絡ください。
講座を開催するには
渋谷区に在住・在勤の人を中心とした集まりで、10人以上の受講希望者からの開催申込を受け付けています。人数の上限はありません。(少人数応相談)
講座は、自治会・町会や企業、各種団体、中学校などに、区が講師(キャラバンメイト)を派遣して行います。
まずは、高齢者福祉課高齢者相談支援係(03-3463-1989)までお問い合わせください 。
(注)開催のご相談は、事務手続きに時間を要するため遅くとも1カ月半前までにはお寄せください。急なご要望には応じられない場合があります。
・認知症サポーター養成講座 チラシ(PDF 176KB)
・開催申込書(PDF 101KB)
・開催申込書(WORD 18KB)