デング熱はデングウイルスによる感染症で蚊にさされることによって感染する疾患です。アフリカ地域、アメリカ地域、東地中海地域、東南アジア地域、西太平洋地域の熱帯・亜熱帯地域でみられます。日本でも輸入症例だけでなく国内発生例も報告されましたので、国内でも注意が必要です。
感染経路
人から人へ直接感染することはありません。ウイルスに感染した患者を吸血した蚊が、他の人を吸血することで感染しますが、感染しても発症しないことも多くみられます。血液中にウイルスが出現するのは、主に発熱などの症状が出現する前日から発症後5日間の計6日間であり、この期間については、患者本人が蚊に刺されないよう注意が必要です。なお、治癒すると血液中からもウイルスがなくなるため、ウイルスを広めることはありません。
症状と治療
症状
2~14日(通常3~7日)の潜伏期間の後、およそ2~4割の人に38~40℃の発熱で発症し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹が現れます。通常、3~5日で解熱し、解熱とともに発疹が現れます。
治療
デング熱に有効な薬剤はありません。治療は対症療法が中心となり、重症度によっては集中治療を要します。
感染から身を守るために
現在、デング熱には、国内で利用可能なワクチンや治療薬はありません。デングウイルスの感染を防ぐためには、媒介する蚊にさされないことが重要です。
蚊に刺されないためのポイント
ヒトスジシマカが活発に活動する日中に、屋外で活動する場合には、できるだけ次のような対策をして蚊に刺されないようにしましょう。
- 肌を露出しない長袖、長ズボンを着用する
- 素足でのサンダル履きを避ける
- 白など薄い色のシャツやズボンを選ぶ(蚊は色の濃いものに近づく傾向がある)
- 露出する部分にはスプレーなどを使い、蚊を寄せ付けないようにする
- 蚊取り線香などを使って蚊を近づけない
蚊を減らすための環境づくり
蚊を完全に駆除することは困難ですが、蚊の全体数を減らすことにより、ウイルスを保有している蚊の数を減らし、患者の発生を抑制することができます。
周囲の環境に蚊が発生しないように気を配りましょう
- 住宅周辺やベランダなどにバケツや古タイヤ、水槽、プランターや植木鉢の受け皿など、1週間以上水をためたまま放置しないようにする
- 蚊はやぶなどに好んで生息するため、こまめに下草ややぶの刈取りを行う
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