渋谷区勢概要2024
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じ字350けんぽんちゃくしょくかすがしかまんだ らず絹本著色春日鹿曼荼羅図板碑もくぞうほりちかよしぼしきふざ庚申塔・廿三夜塔・道しるべ木造堀親良墓誌所在地 西原三丁目31-1真言宗・代々木山 雲照寺(非公開)本曼荼羅図は、奈良を中心に作成されたもので、神体山の御蓋山(みかさやま、三笠山)とその後方に横たわる春日の山並みを背景に、春日の神々(仏像)が山麓へ来臨する様子を大鹿と榊、そして神々を描いた神鏡などで象徴的かつ写実的に表現しています。曼荼羅図が制作されたのは、遅くても14世紀にまでさかのぼるとみられ、鹿を中心に描いた典型的な曼荼羅図としても優品であり、極めて貴重な作例であります。〈区指定有形文化財 平成31年1月10日指定〉所在地 幡ヶ谷二丁目36–1 浄土宗・法界山 清岸寺本板碑は、室町時代初期の応永4年(1397)8月28日に建立されたものです。時期的には、室町幕府の三代将軍足利義満が南北朝合一を果たした直後のものとなります。板碑の特徴である、山形の頂部、二段の切り込み、梵字や年号などを刻み、土中に埋め込まれています。中世における資料が少ない渋谷区にとっては、大変貴重な文化財であります。〈区指定有形文化財令和3年3月4日指定〉神鏡来臨亀らいりんしんきょうぼん梵所在地 猿楽町12番猿楽古代住居跡公園内これらの石造物は、江戸時代中期以降に建立されたものです。銘文には、中渋谷村(現渋谷区)の旧家である一族の名前が確認できることから、建立当初より中渋谷村に建てられていたことがわかります。文献資料の少ない渋谷区にとっては、大変貴重な文化財であります。所在地 広尾五丁目1–21 臨済宗・妙高山 東江寺(非公開)本墓誌は、堀親良の実績や勲功及び堀氏の事跡を書き記して、菩提寺におさめたものです。黒漆が施された高さ二メートル、幅五十センチを超える墓誌板は、やはり黒漆が装飾された亀趺座の上にたてられています。寛永14年(1637)五月十三日に親良が病死したあとに、子親昌の依頼により墓誌は制作されました。この墓誌は、木造の墓誌としても貴重な文化財であり、高く評価することができます。趺座〈区指定有形文化財 平成31年1月10日指定〉〈区指定有形文化財令和3年3月4日指定〉

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