鳳じそ塔婆泥片岩ばじじ姫院昌晟泥349絹本著色釈迦三尊像 所在地 西原三丁目31−1 真言宗・代々木山 雲照寺(非公開) 本図は、中央に釈迦坐像、左脇侍に文殊菩薩、右脇侍に弥勒菩薩が比丘形で描かれています。作者は、土佐派の土佐光祐で、本画幅の裏面の墨書銘により、宝永7年(1710)8月に神律寺(現大阪府堺市)に寄付されたことが明らかとなります。銘には、快圓和尚を筆頭に71名が連名するなど、多くの寄進者によって制作された本図は、大和絵の本流を継承する土佐派の面目が際立った大作であります。板碑(延文六年十一月・康正二年七月十九日) 所在地 東四丁目9−1 白根記念渋谷区郷土博物館・文学館 両板碑は、区内から出土したものです。板碑とは、供養のために建立した卒の一種で、使われている石材は、秩父産の緑字(阿弥陀〔キリーク〕)であらわし、その下に年紀を彫り込んでいます。両板碑の年号は、南北朝時代の延文6年(1361)11月と室町時代の康正2年(1456)7月19日とあり、中世資料の少ない当区にとっては、 大変貴重な文化財であります。び くぎょうとうりょくでいがんへん〈区指定有形文化財 平成26年12月4日指定〉です。供養の対象となる本尊を梵〈区指定有形文化財 平成28年11月24日指定〉ぼん自昌院自筆法華経8巻 附函 所在地 神宮前三丁目8−9 日蓮宗・蓮光山 妙圓寺(非公開) 本法華経は、広島藩主浅野光の娘満した自筆のものです。 料紙は、高級紙が使われ、見返しに普賢・文殊と日輪・月輪が描かれ、による模様が描かれた、いわゆるそうしょくぎょう装飾経と呼ばれるものです。近世に書写された法華経ですが、そのテキストには鎌倉時代頃の宋版を用いていました。装飾性の高い優品として、非常に貴重な文化財であります。板碑(建武元年七月) 所在地 東四丁目9−1 白根記念渋谷区郷土博物館・文学館 本板碑は、建武元年(1334)7月に作成されたことがわかります。区内に現存する最古の板碑で、貴重なものです。この板碑の伝来については、不明な部分が多く区内で出土したもの ではなく、他所から移されて来たものと考えられます。いずれにせよ、区内最古の年号を持つ板碑として、貴重な資料であり〉録登日42月11年82成平 財化文形有録登区〈 。すままんりつぽうしんみつあきらひめきんでいの室である自料紙の上下には金〈区指定有形文化財 平成28年11月24日指定〉いんしょう(前田利常、徳川家光の養女)が、万治2年(1659)2月に書写
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