341344木造聖観音坐像 所在地 広尾五丁目1-21 臨済宗・妙高山 東江寺(非公開) 本像は、檜材により制作されたもので、胸前で蓮華をとる左手と、これに添えられるように右手を構える聖観音坐像の典型的な姿を表しています。その姿勢からは、平安後期の趣を基にした慶の手によるものと推測されますが、制作されたのは鎌倉時代と思われます。本像の東江寺への伝来については記録に残っていませんが、中世における正統的な流派の表現と技法を示す聖観音像が、保存状態も比較的良く、当区に伝存するのは貴重です。銅板日遙墓誌 所在地 千駄ヶ谷二丁目24-1 日蓮宗・法雲山 仙寿院 墓誌は、死者の名前や生前の地位・経歴などを記し、時には 墓誌は、死者の名前や生前の地位・経歴などを記し、時には哀悼の文なども付けてお墓に埋めたものです。本墓誌は、銅板哀悼の文なども付けてお墓に埋めたものです。本墓誌は、銅板きんを施したもので、仙寿院の開山で、延宝5年(1677)12金に塗に塗金を施したもので、当院の開山で、延宝5年(1677)12月げせんげせんした日遙上人(号一源院)の生涯と実績をその表化月7日に遷7日に遷した日遙上人(号一源院)の生涯と実績をその表裏化裏に32行、約800字にわたって刻んでいます。近世に作製さに32行、約800字にわたって刻んでいます。近世に作製されたれたものですが、当該期の資料が少ない区内においては、重要ものですが、当該期の資料が少ない区内においては、重要なもなものといえます。のといえます。けいぶっ どうばんにちよう ぼ し派仏師はしとし子〈区指定有形文化財 平成17年3月24日指定〉〈区指定有形文化財 平成17 年3 月24 日指定〉〈区指定有形文化財 平成17年3月24日指定〉代々木囃子 伝承地 代々木五丁目1-1 代々木八幡宮 保存団体 代々木囃 代々木囃子は、江戸時代末期に代々木八幡神社で行われていた「目黒流囃子」をときの神官が地域の農民に教えたことにはじまるといいます。明治・大正期と盛んに行われていましたが、関東大震災や第二次世界大戦のときに一時中断しました。しかし、戦後に氏子らが先頭にたって囃子を復活させました。昭和21年に「代々木囃子保存会」を結成し、その保存活動を続け現在に至っています。代々木もちつき唄 伝承地 代々木五丁目1-1 代々木八幡宮 保存団体 代々木もちつき唄保存会 代々木の餅つきは、代々幡村の昔から初台・代々木・西原・上原一帯の家々が共同で行っていました。餅つきは年の瀬の早朝から夕方まで行われ、臼にもち米を入れて、こねる時に唄われたのが「代々木もちつき唄」です。農家の減少や商店から餅を購入するなど、次第に餅つき自体が行われなくなりました。唄が忘れられてしまうことを惜しんだ有志が、昭和40年に「代々木もちつき唄保存会」を結成して、毎年2月3日の節分に代々木八幡宮の参拝者に餅を配るために餅つきの習俗を復活させ現在に至っています。はや保存会〈区指定無形民俗文化財 平成18年3月9日指定〉〈区指定無形民俗文化財 平成18年3月9日指定〉
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