6G 産業振興ビジネスの冒険に満ちた街へ。 渋谷区は、大きなビジネスと小さなビジネスが、理想的に協働する街を目指します。ビジネスの種類、規模、顧客が多様であればあるほど、世界を変えるイノベーションは生まれやすくなるからです。 どんなビジネスにも冒険のチャンスがあります。一歩目を踏み出す勇気と、何度でも挑める意欲を与えつづけたい。そんな考えのもと、あらゆる産業人を支援する体制をととのえていきます。■新しいビジネスといえば渋谷、になる。これからあらたなビジネスを立ち上げようと思った人が、その拠点の第一候補地に挙げる場所。そんな街になるために渋谷区は、まだ誰も試みたことのないビジネスや、実験的なプロジェクトを積極的に後押ししていきます。もちろん国内だけでなく、世界中からの参入を歓迎します。 そしてこうしたビジネスの自由を目指せばこそ、どこよりも「消費者が安心できる街」にしていきます。■観光地として新鮮でありつづけること。中小企業や個人商店がのびのびと活動できる街でありつづけたい。また、業種や規模を問わず、渋谷独自の地域性に密着した産業、会社、商店をいっそう応援していきたい。 そのなかから、「渋谷に来なければ体験できないこと」が次々に生まれてくる。それらをあらたな観光資源とし、観光産業じたいをも、かつてなく充実させていきます。■「基礎体力」がしっかりした自治体であること。各施策を実現するための大前提として、安定した財政基盤を確保し、持続可能な行財政運営の構築を行います。■区民や多様な人々と力を合わせること。この街を支えているのは区民一人ひとりの力です。区民が主体的に区政に関与できること、さらには区民以外の多様な人々や民間企業、NPOなどとも積極的に連携し、ともに街の課題に取り組むことで、より多くの声が反映されるまちづくりを進めていきます。■すばやく動ける集団であること。時代の変化とともに変わり続けていく多様なニーズ。それらに的確にこたえていくために、柔軟さと機動性を兼ね備えた組織をつくっていきます。■既成概念にとらわれない職場であること。より創造的な職場環境をつくるために、国際的視座からも、仕事のありかたを見直していきます。最先端技術を積極的に活用したり、既成概念にとらわれないワークスタイルや、オフィスデザインを導入することも視野に入れていきます。6 区政運営の基本姿勢 この基本構想で描かれたビジョンを実現するために、渋谷区は「長期基本計画」をつくります。そして各施策を確かなものにしてゆくために、渋谷区は以下のことを目指します。
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