4乳幼児の時期からの先進的教育を追究していきます。 育児も教育も、この国の未来を育てることにほかならないのです。■この世界は、学びであふれています。さまざまな彩りに満ちたこの世界を、そして人間の多様性を、誰もが学び愛せるように。学校でも学校以外でも、多彩な人材を教育に巻き込む機会と仕組みをつくっていきます。できるだけさまざまな人に、教えるチャンスと教わるチャンスの両方を提供してゆくこと。これは、生涯学習をより多様で豊かにしてゆく考え方でもあります。B 福祉あらゆる人が、自分らしく生きられる街へ。 どんな人をも、社会から孤立させないこと。児童、高齢者、障害者、生活困窮者、認知症の人など、誰もがこの社会にとって大切な一人ひとりだからです。 すべての人々が支え合い、どんな人でも自分らしく生きていける共生の街をつくる。そのために、生活支援サービスをこれまで以上にととのえつつ、渋谷区は福祉のあらたな仕組みをつくっていきます。■福祉は、創造力を秘めています。ひとつめの鍵になるのは、福祉という概念に対する人々のイメージを変えること。「こころのバリアフリー」にとどまらず、社会を進化させる福祉とは何か、未来を明るくする福祉とは何か、産業や文化をつくるヒントになる福祉とは何か。それらを渋谷区が率先して追求、実践していきます。■つながりをつくる、という福祉。ふたつめの鍵として、「共助ネットワーク」を提唱します。人種・性別・年齢などの壁を越え、人と人が助け合いやすい地域環境や仕組みを、民間企業や NPO などとも手を組みながらととのえていきたい。こうしたつながりは、あらゆる個人や家族を支える基盤として機能させていきます。C 健康・スポーツ思わず身体を動かしたくなる街へ。 長生きできる街であると同時に、長生きしたくなる街になりたい。 運動の習慣が人々の生活の一部になり、誰もが楽しみながら健康を保っていけるように。渋谷区は、渋谷区自身を「15㎢の運動場」と捉え、日常的な運動も、楽しみで行うスポーツも、すべてが暮らしに溶け込むようなまちづくりを進めていきます。■暮らすことは、動くことだから。運動することを、特別な行為ではなく、生活習慣の一部にしたい。そのために、渋谷区独自の起伏に富んだ地形や多彩な街並、さまざまな公共空間などを、住む人・訪れる人の運動の機会として、つまりは健康の機会として整備していきま す。 また、医療機関同士の連携をもっと強める、健康面での危機管理の仕組みを充実させるなど、地域の保健・医療の基盤を確かなものにすることで、すべての人がより安心して暮らせる街にしていきます。■スポーツにかかわれない人は、いません。できるかぎり多様な種類のスポーツを受け入れ、応援する街を目指します。種目のメジャーかマイナーかを問いません。誰もがプレイヤーとして、あるいは観客として、なんらかの形でスポーツに参加できる機会をつくりたい。これによって渋谷区を、祝祭性と高揚感の絶えない街にしていきます。D 防災・安全・環境・エネルギー人のつながりと意識が未来を守る街へ。 住む人や訪れる人に、等しく安心と安全を約束するためにも。そして快適な都市環境を、無理なく維持するためにも。渋谷区は、「しなやかでタフ」な街になりたいと考えています。柔軟で、丈夫で、そして長続きする都市です。 このとき問われるのは、人々の意識や知見や技術の力。多様な人間で満ちていることが、都市の強度や、環境のサステナビリティに結びついてゆく。そんな街を目指すのです。
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