渋谷区勢概要2024
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2○渋谷区基本構想の策定○渋谷区基本構想1 基本構想とは何か この基本構想とは、これからの渋谷区がどんなことを大切にし、どんな方向へ進んでゆこうとしているのか、そのおおもととなる考え方のことです。そして、20年後の渋谷区はこうでありたい、というビジョンを描くものです。2 基本構想をつくりなおす背景 なぜ今この基本構想をつくりなおす必要があるのか。 今から20年前に作られた旧基本構想の時代から、社会は大きく変化してきました。日本経済は低迷を続け、格差社会 が進行し、少子高齢化が急激に進んでいます。一方で、スマートフォンや携帯電話が爆発的に普及し、今やインターネットは、我々の生活に欠かせない社会のインフラになりました。そして社会は、新たな課題を生みながら、今でも加速度的に変わり続けています。 未来を正確・精緻に予測することはとても難しいことですが、この社会の変化を踏まえて、渋谷区がどんな20年後を 目指したいかをあらためて語りなおすこと、それが、今この基本構想をあらためる主旨です。 東京オリンピック・パラリンピックを4年後に控えた2016年現在、渋谷区は、成熟した国際都市になるために急激に 進化・成長する必要があります。この先も引き続き、世界を惹きつける魅力的な都市であり続けるために、渋谷にしか掲げられない基本構想としたい、と考えています。3 基本構想のもとになる価値観 基本構想の策定にあたって、これからの渋谷区は何を大切だと考えるのか。つまり、20年後を見据えた渋谷区の価値 観が、この基本構想全体を貫くことになります。渋谷区は、平成28年10月に、「ちがいを ちからに 変える街。渋谷区」を20年後の区の未来像とする新たな基本構想を策定した。 基本構想とは、渋谷区の課題を踏まえ、区の未来像(ビジョン)を明らかにし、今後の区政の基本理念や長期的指針 を示す区と区民の憲章である。目 次1 基本構想とは何か2 基本構想をつくりなおす背景3 基本構想のもとになる価値観4 渋谷区の未来像 5 分野別基本構想6 区政運営の基本姿勢①渋谷区はどこへ向かうのか渋谷区が目指すのは、規模こそ異なるものの、ロンドン、パリ、ニューヨークなどと並び称されるような『成熟した国際都市』です。ここでいう成熟とは、高度な国際競争力と強烈な地域性とを兼ね備えてゆくこと。そして、区民自身が誇りをもってそこで暮らせること。これらはすべて、世界から注目され愛される街の条件だと考えます。②渋谷区はどうやって向かうのか成熟した国際都市へと進化してゆくために、渋谷区は「ダイバーシティとインクルージョン」という考え方を大切にします。 この地上に暮らす人々のあらゆる多様性(ダイバーシティ)を受け入れるだけにとどまらず、その多様性をエネルギー へと変えてゆくこと(インクルージョン)。人種、性別、年齢、障害を超えて、渋谷区に集まるすべての人の力を、まち づくりの原動力にすること。 つまり「街の主役は人」だというのが、この考え方の本質なのです。渋谷区基本構想

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