渋カツナビ2025
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笹塚駅の北口を出て甲州街道を渡ると、十号通り商店街に続く。季節の飾りが頭上を彩る道を歩いて、最初の角を曲がるとテーブルや椅子がにぎやかに外にはみ出した一角が目に入る。軒先にはご自由にどうぞと麦茶のポット。大きなガラス戸が中と外をつなぐここが「笹塚十号のいえ」だ。入り口の貼り紙には「屋根のある公園のような居場所」とあり、週3日、だれでも入って過ごせるオープンスペースとして開かれている。麦茶以外の飲み物は1杯100円で提供するが、持ち込みも自由。お留守番さんと呼ばれるスタッフが常にいて、訪れる人に声をかける。一日を過ごす常連もいれば、買い物途中にちょっと休みにきた人も。時にはマルシェや演奏会、小学生のための自由研究そうだん室などが行われる。訪ねてみた商店街にある、だれしもに開かれた場だれもが気軽に立ち寄れる開かれた場をつくる。それはいまの都市部でもあきらめなくて良いと、「笹塚十号のいえ」は教えてくれます。お店でも公民館でもない、まちの居場所を訪ねました。活動が重なり合う地域の拠点笹塚十号のいえ6

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