れに対してでもかかわりあっていけるといいんだけど。大きなシステムとしての学校が中心的な世界で、不登校だとそこに適応できない子として扱われる。外の遊びや地域の関係が弱いと、すごくつらいですよね。僕らが「居場所」という言葉を使うようになったのは、この10年くらい。それまではそんな言葉を使う必要がなかった。その言葉が子どもや青年たちからどんどん出るようになってきて初めて「居場所ってなんだろう」って僕らも考えはじめた。一つは緊急避難。当面困っているから、集まる場所。それから、自分が自分のままいていいんだという自己肯定を感じられること。最後は、そこから社会に出ていく、かかわっていく拠点。この3つの要素がうまくつながることが大事なのかなと考えています。学校に行ってる子でも、つらい思いをしている場合があるからね。学校帰りに「疲れた」とつらそうな顔をして「よよぎゆうゆう」に寄る子もいます。入江学校はどうしても評価されるから、10 0 点を取らなきゃいけないという意識がいつの間にか刷り込まれてしまう。苦しいんでしょうね。フリースクールも含めて、いろいろなパターンがあってそれを選べる。学校に行かなくてもいい、育つんだってことを認めてもらってると子ども自身が思えることが必要。親の他にかかわる大人がいることも大事ですよね。中原私は息子が学校に行かなくてもいいと思っていたんですけど、唯一自分の中でモヤモヤしていたのが、どうしても人との出会いが少なく――●活動場所:代々木八幡駅近くの施設や代々木駅、千駄ヶ谷駅●活動時間:平日10:00〜14:00●ウェブサイト:https://minpro2023.com/写真提供/一般社団法人R5mフリースクールみんなのプロジェクト学校周辺施設22活動紹介100人のおもしろい人に会う機会をつくることを理念に、子どもたちのやってみたいを全力でサポートすることを大切にしている。2023年2月フリースクールを開校。2024年1月一般社団法人化し、みんプロ子ども食堂をスタートした。みんなのプロジェクト学校学校に行きたくても行けない子どもたちのための学校以外の第3の学びの場・居場所として開設。乳児院の子どもたちへクリスマスプレゼントを贈るために、地域のお祭りやイベントに出店し、自分たちで資金集めをしている。渋谷区こどもテーブル登録事業。一般社団法人R5mフリースクールみんなのプロジェクト学校
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