渋カツナビ2025
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Little Nap COFFEE STANDを開いた。代々木公園のほど近く、井の頭通りから一本入った通り沿いに「トルナップコーヒースタンド)」はたたずむ。レコードから音楽が流れる店には、ジョギング途中に寄った人、公園帰りの親子、店目当てに遠くから訪れた人。時には外にはみ出しながら、コーヒー片手におのおのの時間を過ごしている。オーナーの濱田大介さんがこの店を開いたのは、まだ日本でコーヒースタンドが浸透してなかった2011年。20代前半でイタリアを旅して回った際、バリスタ文化に触れ「かっこいい仕事だ」と感銘を受けた。その後帰国してバリスタとなり、飲食店をプロデュースしたり、カフェを開いたりしてきた。そして、コーヒーを淹れることに専念できる原点回帰のアトリエとしてLittle 「カフェではなく、コーヒースタンドをつくろうと。カフェはさまざまな客の要望に応えられるメニューを揃える。でもコーヒースタンドは、あくまでコーヒーに重きを置く。フルサービスをしない分、コンパクトな空間でクイックに楽しめる。広い店で客席につくと自分たちのテーブルだけの世界になるけど、小さな店のカウンターに立ってコーヒーを飲んCOFFEE STAND(リNap まちの居場所として、お気に入りの飲食店を挙げる人は多い。地域が店を育て、店が人を育てる。代々木公園沿いに、そんな循環が生まれているコーヒースタンドがある。居場所214小さなコーヒースタンドがまちの生活の一部になるLittle Nap COFFEE STAND

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