― 地域のイベントとしては「渋谷音楽祭」もありますね。大西陽介:もともと道玄坂は60年代から音楽の街でした。再開発を経てもその雰囲気を絶やさないように取り組んでいます。ナイトエンターテインメントの文化が集積していることも渋谷ならではだと思うので、地域としてやれることをやっていけたらと思っています。― 國學院大学田原ゼミの鵜養さんと池田さんも地域と連携したまちづくり活動をされていますが、こちらはどのような取り組みでしょうか。鵜養亮太:渋谷リバーストリートで開催される「渋三さくら祭」のイベントの一つとして「さくら“ホッと”こたつ@渋谷川」というものを企画して実施しました。渋谷三丁目まちづくり推進協議会や、地元の事業者、住民の方々にご協力いただきながら、渋谷川の遊歩道にこたつを7台設置し、河津桜と共に楽しむひとときを来場者の方に提供するものとなっています。池田小夏:渋谷リバーストリートでこたつに入るという他では中々できない経験を、渋谷に住んでいる方々だけではなく、海外からの留学生にも楽しんでいただけたという点はとても印象深かったです。まさに人が主役の渋谷らしいイベントにすることができたのではないかと思っています。― 現在渋谷区では、渋谷駅を境に東西に伸びる宮益坂と道玄坂を結ぶ、大山街道をウォーカブルなストリートにしようという取り組みもありますが、大山街道はどのように整備されていくのでしょうか。長谷部区長:原宿に表参道があるように、大山街道は渋谷スクランブル交差点を通って、国道246号を繋ぐ、まさに谷と谷を繋ぐ目抜き通りです。ここをもっと歩きやすい道にしたいと考えています。これから新しく作り直すときには、道路と歩道の段差を無くそうと思っています。そうすれば、週末には歩行者天国ができ、空間が広場化できるという考えです。ハチ公広場も整備され、宮益坂の方に東口広場もできます。真ん中に広場とスクランブル交差点を持つ、素敵な道にしていきたいです。― 歩いて渋谷を楽しむ方にとっては、本当に嬉しい計画整備だと感じます。ハチ公広場や渋谷スクランブル交差点は世界中から多くの方が集まる場所ですが、こちらはどんな広場にする計画なのでしょうか。長谷部区長:まだ正式には決まっていませんが、東口にはバスの停留場ができ、そこにうまく屋根を作って、色々な情報発信ができたり、新しいモニュメントを置いたりなどを考えています。エリマネと協働しながら、それがまたまちづくり・街の整備・街の美化に還元されていくような仕組みを作っていきたいなと思っています。また、ハチ公は渋谷の象徴でまさに渋谷の守り神です。これからも多くの人に愛してもらえるような場所にしていきたいなと思います。34
元のページ ../index.html#34