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入浴施設のレジオネラ症対策

【問い合わせ】生活衛生課環境衛生係(電話:03-3463-2287)

平成14年1月に、都内の浴場施設の浴槽水(薬湯)が原因と疑われるレジオネラ症による死亡事故が発生しました。

渋谷区では、区内の公衆浴場及び旅館業の営業者に対して従来から指導を行っていますが、今回の事故を受け、改めて浴槽水の毎日完全換水、設備の消毒などについての徹底を指導しました。

また、平成14年7月には、宮崎県日向市の温泉利用の入浴施設で死亡事例が発生しました。
家庭においても、衛生管理が不十分であれば同様の事故が発生する恐れがありますので、以下のことを参考にレジオネラ症に注意しましょう。

(注)区が行なっていたレジオネラ属菌検査は、平成25年3月31日で終了しました。

レジオネラ症について

レジオネラ属菌は土壌中に生息しており自然界では弱い存在ですが、空調の冷却塔や浴槽水、公園の池・噴水の水など、循環利用する人工水で、20〜45℃程度の水温のもとで最も繁殖します。
このレジオネラ属菌に汚染された水を人が吸入することにより、レジオネラ症に感染します。

主な症状は肺炎(レジオネラ肺炎)で、1週間程度の潜伏期の後、悪寒・高熱・全身倦怠などが起こり、胸痛・呼吸困難などの呼吸器症状を伴い、重篤な場合、死に至ります。

高齢者や病気の人など、抵抗力の弱い人は感染しやすくなります。

最近の事故例

  • 平成12年3月 静岡県掛川市の温泉利用の入浴施設で、23人感染・2人死亡
  • 平成12年4月 山形県大江町の温泉利用の入浴施設で、2人感染
  • 平成12年6月 茨城県石岡市の総合福祉センター内の入浴施設で、42人感染・3人死亡
  • 平成14年1月 東京都板橋区内の銭湯で1人感染・死亡
  • 平成14年7月 宮崎県日向市の温泉利用の入浴施設で295人感染・7人死亡
  • 平成15年1月 石川県山中町の温泉利用の入浴施設で1人感染・死亡

浴槽での発生を防ぐには

浴槽水は温かく栄養分があるので、浴槽や循環ろ過装置の内部及び配管に、ぬるぬるした膜ができます。これを生物膜(バイオフィルム)といいます。
この生物膜の中はレジオネラ属菌が寄生するアメーバなどの原生動物にとって繁殖しやすい環境です。
生物膜の中で増えたレジオネラ属菌は、浴槽の中に流れ込んで人に感染します。
生物膜を除去せずに(浴槽やろ過装置の洗浄が不十分なまま)浴槽水に塩素だけを添加しても、生物膜の中にいるレジオネラ属菌には効きません。
浴槽のレジオネラ対策には、次の2点が重要です。

浴槽、循環ろ過装置及び配管を徹底洗浄・消毒する。

  • 循環ろ過装置は、一定期間ごとに逆洗などを行い、汚れを排出するとともに、配管を含めた洗浄・消毒を行う。
  • 集毛器は毎日清掃・洗浄し、内部の毛髪や垢・ぬめりを除去する。

再び生物膜ができないよう、水質の管理を徹底する。

  • 浴槽水は毎日必ず換水する。
  • 浴槽は毎日清掃・洗浄し、内部の髪の毛や垢・ぬめりを除去する。
  • 浴槽水の消毒は、当面は塩素剤を基本とし、遊離残留塩素濃度を0.2〜0.4mg/Lに保ち、適宜濃度を測定する。
  • 入浴者が多い場合などは、浴槽水の汚濁によって塩素の消費が増大するため、遊離残留塩素濃度の管理に注意する。
  • 循環浴槽水やオーバーフロー水などの再利用水は、シャワーや打たせ湯に使用しない。
  • 入浴者に対して、浴槽に入る前にあらかじめ体の汚れを落とすよう、注意書きなどで呼びかける。
  • 1年に1回以上、浴槽水のレジオネラ属菌について自主検査を行い、記録を保存する。