[ページの先頭]

[ここから本文]

火災やケガへの対応

【問い合わせ】防災課災害対策推進係(電話:03-3498-9408〜9)

地震では、倒れた建物や家具の下敷きになる人が出ることが多くあります。
しかし、多くの生き埋めやけが人が発生する震災では、防災機関(警察・消防)だけですべての現場に対応することは困難です。
そのとき、そこにいる人の手で、救出・救助・救護活動を始めましょう。

救出作業は、ひとりではできません。多くの人手があるほど、救出作業は楽になります。
直接作業にあたる人はもちろん、作業の助けになる資器材を探してくる人、治療が可能な医療機関を探す人など、まず、多くの人を集めます。

初期消火

初期消火イラスト

もし、火災が発生していたら、すぐに消火します。
消火器があれば、容易で、確実です。

普通の家庭では、いきなり大きな火災が発生することはほとんどありません。
初めは小さな火です。炎が天井に届かない程度の火災ならば、家庭用の消火器で消すことができます。
すべての家庭が、火災を出さないように、出た火災を早く消し止めれば、大きな火災を防ぐことができます。
消火器は、各家庭に必ず備えてください。そして、使い方を覚えておいてください。
「自分では使えない」と思っている人こそ、家庭に消火器を備えてください。
様子を見に来てくれた近隣の人が火災を発見したら、その消火器ですぐに消してくれるでしょう。

区内の道路上には、消火器の入った筒「街区消火器」が設置されています。
この街区消火器も使ってください。

区では、消火器の購入・薬剤の詰め替えをあっせんしています。

消防車にも限界があります

ふだんなら、火災を見つけたら、すぐに119番通報、です。
しかし、同時に多くの火災が発生する震災では、消防署の対応能力にも限界があります。
まだ燃え広がる前に、自分たちで消す。これが、最も被害を小さく抑える方法です。

大きな声で、みんなを集める

消火活動は、たくさんの人手があれば、より早く消火できます。
1本の消火器で消し止められなかったとき、自分で次の消火器を取りに行っていたのでは、その間に燃え広がっていきます。
火災を発見したら、大きな声で周囲に知らせます。
力を集めると同時に、高齢者や障害者、乳幼児、けが人が、危険を避ける余裕も生まれます。

隣の火を消すのも、自分のため

たとえ自分の家が倒れず、自分の家が燃えていなくても、隣の家から出た火を放っておけば、自分の家も燃えてしまいます。
震災では、地域を守ることが、自分・家族・財産を守ることにつながります。

たとえ、家が倒れても

家が倒れただけなら、掘り出せば、また手にすることができます。家族の写真が詰まったアルバムも、大切なご先祖の遺影や位牌も、子どもの学用品や有価証券も。
しかし、燃えてしまえば、すべては灰です。火災の恐ろしさは、そこにあります。
たとえ家が倒れていても、出火防止と初期消火は確実に行うことが、被害を最小限に抑え、復旧を容易にします。

救出救助

埋まっている人に声をかけ、様子を確かめます。
救出の妨げになるものから、順に取り除いていきます。重い物を持ち上げるときは、複数の手で、声を掛け合い、ゆっくりと。
救出作業にあたる人の安全には十分な注意が必要です。できれば、少し離れた場所に人を置き、全体の様子(落ちて来そうな物、倒れて来そうな物、火災など)を見てもらいます。
複数の人が埋まっていることがあります。常に、「もうひとりいないか?」を意識しておきましょう。

工具のある家庭や商店、工事現場などを知っていたら、協力を仰ぎましょう。
また、建築の仕事についている人を知っていたら、協力を仰ぎ、その指示を聞きます。

応急救護

応急手当イラスト

救出された人は、けがをしている場合がほとんどです。
生き埋めでなくても、けがをする人がたくさん出ます。
早い手当が命を救います。
応急手当講習 を受けていると、人の命を救うことができます。

安全な場所を確保し、けが人を移します。

大きな出血があるときは

なるべくきれいな布をたくさん集めてください。
出血しているところに布を当て、強く押さえます。この「直接圧迫止血」が基本です。
出血が止まらなかったら、さらに上から布を当て、圧迫を続けます。
ビニール袋に手を入れるなど、直接血液に触れないようにすることで、血液からの感染症を防ぐことができます。
手足の切断や、複雑な骨折を伴う出血など、直接圧迫できないとき、止血帯という方法もあります。この方法については、応急手当講習を受けてください。

ガラスなどが刺さっているときは

むやみに抜かないほうが安全です。
抜いたとたんに、大きな出血を起こすことがあります。
また、鉄片などの場合、先が曲がっていて、傷を広げることもあります。
三角巾やタオルで、刺さっているものが動かないようにします。

骨折しているときは

骨折している部位に副木を当て、上下を固定します。
副木がなければ、丈夫な、板状・棒状の物を使います。傘・丸めた雑誌などでもかまいません。
できれば、骨折している部位の上下の関節の先を固定します。
例えば、肘と手首の間(前腕)を骨折していたら、手のひらと力こぶのあたりを固定します。

意識がないときは

意識がないと、舌がのどを塞ぎ、呼吸ができなくなっていきます。
気道を確保して、窒息を防ぎます。
額に手を当て、顎を持ち上げて、頭を反り返らせるようにします。
さらに、呼吸や心臓の動きを確かめ、必要ならば心肺蘇生(人工呼吸と心臓マッサージ)をします。具体的な方法は、応急手当講習を受け、学んでおきましょう。

医療機関への搬送

同時に多くのけが人が発生する震災では、救急車も、すべての現場に行くことは困難です。
医療機関に運ぶ必要があるときは、そこにいる人の手で搬送します。
毛布や物干し竿を使って、応急担架を作る方法もあります。防災訓練に参加し、学んでおきましょう。
協力して、治療が可能な医療機関を探します。まずは、近隣の医院を、また、一時集合場所など、人の集まる場所で情報を得てください。避難所施設(小中学校)には、順次、医療救護所が開設されます。

トリアージ

同時に多くのけが人が発生する震災では、医療機関も、すべての患者に対応することは困難になります。
ふだんなら、診察は受付順に受けられます。
しかし、震災などの災害時には、「命にかかわる状況で、治療により助かる可能性が高い人」から順に治療せざるを得ません。
打ち身、捻挫や静脈からの出血などの治療は、後回しにせざるを得ません。家庭の常備薬や、避難所施設にある救急箱を利用し、自分たちで手当します。